病院事務職キャリア相談室:個人クリニックの事務長、次のキャリアは?

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【質問者】クリニック事務長 吉田樹さん(仮名)

30代後半、男性、クリニック事務長歴 約5年

一般企業(飲食業チェーン)で勤めていた頃に、知人経由でクリニックの立ち上げに誘われ、それから事務長職を5年間、勤めてきました。

はじめこそ戸惑うことばかりでしたが、今では患者さんもスタッフも安定的に確保でき、黒字化しています。これまでの苦労を思うと、クリニックが軌道に乗っていることに喜びと安堵を覚える半面、業務に慣れ切ってしまったこともあり最近は今ひとつ、やりがいを感じられていません。

院長先生は分院展開といった規模拡大を視野に入れていないため、私の今後のことも考え、「もっと挑戦し甲斐のありそうな職場があれば無理には引き止めない。応援するよ」とも言ってくれています。今後も医療に携わりたいとは思うのですが、今後どのようなキャリアを歩んでいけば良いのか、私自身の中でイメージできていません。

年収は高望みしませんが、子どもが2人いるため、キャリアアップに伴って現在の500万円強からもう少し高い水準を狙いたいという気持ちも正直、あります。クリニックでの事務長経験を活かしてこれまでにない挑戦をしてみたいのですが、どんな転職先が候補になるのでしょうか。


 

【回答者】堀口航平(事務職専門コンサルタント)

病院事務職キャリア相談室:個人クリニックの事務長、次のキャリアは?

「小規模な個人クリニックで働いていて、キャリアの展望が描きづらい」というお悩みは、他の事務職の方からもよくいただきます。

30代後半というご年齢は、医療業界ではまだ若い方といえます。活躍の幅は今からでも十分に広げられるでしょう。

クリニックでの事務職経験を活かしたいとお考えであれば、たとえば、グループ展開をする在宅クリニック法人が選択肢の一つです。クリニック運営経験者に対するニーズは強いですし、吉田さんにとっても新しい業務に挑戦できる余地があります。複数拠点の運営および職員マネジメント、新規拠点を立ち上げてエリア性を踏まえながらの集患には、飲食サービス業でのご経験も活かせると評価していただけるかもしれません。

そのほか、クリニックから病院にキャリアチェンジするのも選択肢の一つです。ある程度の規模を有する病院に、将来の幹部候補として入職するのです。

ハードルが高いと感じられるかもしれませんが、吉田さんのように一定の医療機関経験をお持ちの若手~中堅層がご入職するケースは少なくありません。なぜなら中小病院(時には大病院も)では、最小限の人数で事務部門を回していることも少なくなく、時にそうした病院では、事務長が高齢になっても後任者がいないといった「中堅層不足」に陥っているためです。医療機関勤務歴をお持ちの方なら、ご経験とポテンシャルを買っていただける可能性が大いにあります。最初はクリニックと病院の違いに戸惑うことも多いかと思いますが、病院なら、組織が大きい分将来的に昇進・昇給を十分狙えますし、ご検討なさってみてはいかがでしょうか。

堀口航平(ほりぐち・こうへい)
新潟大学大学院自然科学研究科修了後、人材紹介会社の創業に参画。中小・ベンチャー企業を中心に、年間100名以上の就職支援を行う。その後、エムスリーキャリア株式会社に入社し、医師採用コンサルタントとして全国の医療機関を支援。現在は、医療コンサルティング部門にて事務長紹介サービスを担当。

 

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