介護職から医療に転向 法人G事業開発を任されて得た働きがい―桐和会Gの組織拡大を支える“異業種組”

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約25年間で医療機関27施設のほか、13の介護関連施設などを東京都の東部を中心に展開してきた桐和会グループ。2019年度には3件目の病院をオープン予定など、今も成長を続けています。その成長の推進役として、事業開発を統括するのが小宮夏氏です。今回は小宮氏に、急成長するグループ法人での働きがいと今後求められる事務職のあるべき姿についてお話を伺いました。

<インタビュイープロフィール>
医療法人社団桐和会グループ
事業開発部 課長(統括)  小宮 夏 氏

信頼を積み重ね、介護から医療へのキャリアチェンジ

桐和会 小宮夏

-まずはこれまでのキャリアについて、簡単に教えてください。

わたしのキャリアは特別養護老人ホームの介護職から始まりました。その後、転職して有料老人ホームの運営会社で介護主任や施設長を務めたり、社会福祉法人で特養の立ち上げに関与したり、最終的には施設統括や申請業務など、法人本部の運営・管理を担っていきました。桐和会グループには、それらの経験を踏まえた次のステージとして入職しました。

-介護から医療へのキャリアを歩まれてきたのですね。関連業界ではありますが、異なる点も多いです。入職を決めたのはなぜでしょうか。

転職において、わたしが一貫して意識しているのが、これまでやってきたこと+αのチャレンジをしていくこと。当グループに関しても、これまでと違う仕事に関われる点に魅力を感じて入職しています。

医療と介護の業界の違いについては、取り扱う法令は違いますが、施設を運営する点では大きなギャップはありません。考え方の根幹は同じなので、自身の知識を上書きすることで違和感なく入ることができました。

-順調にキャリアを形成している印象ですが、コツなどはありますか。

コツというほどではありませんが、私のキャリアの転機は過去に関わっていた同僚や上司のお声がけからチャレンジできたことが多かったので、その方々に評価をいただけたこと自体が自身のステップアップになっています。それぞれの環境でやってきたことは非常にシンプルで、大小はあれど、その時々の問題解決を意識してきました。そこで得られた信頼の積み重ねが、自分のキャリアにもつながっているのではないかと思います。

異業種出身者を惹きつける“動きやすさ”

桐和会

-現在は桐和会グループで、どのような役割を担っていますか。

主に新規事業の開発担当として、病院やクリニック、介護施設などの設立計画から開業までを担っています。

-事業開発に専念するポジションは、それほど多くないと思います。働いてみて、いかがですか。

当グループに限った話ですが、総拠点数40以上の大所帯でありながら本部の経営判断が早いのは刺激的です。そもそも事業開発は数年~数十年先を見越して計画することが当たり前。先行きが見えない中で、その時のメリットやデメリットだけで意思決定するのは難しいことがあります。

しかし、グループの方針としてスピーディーに意思決定し、前に進めながら改善することを重視しているので、非常に動きやすいと思います。また、本部の運営に理事長も積極的に参加するのでとても距離感が近く、それも意思決定を早めている要素のひとつですね。

-急拡大が進む桐和会グループ内では、今、どのような変化が起こっていますか。

私が入職した2013年は発展したての段階で、病院やクリニックなどの現場間はもちろん、本部内でも各部署の連携ができているとは正直言えませんでした。それが徐々に連携がとれるようになってきています。

現在法人が意識しているのは、拡大とともに幅も広がっていく業務の職責を明らかにした上で、人を配置していくこと。法人も複数ありますので、それぞれで適材適所を行いながら拡大することが必要と考えています。今後は人事や開発の本部機能も人員配置に応じて、病院担当、クリニック担当など、担当制の部署になるかもしれません。

-桐和会グループは異業種出身で活躍している方が何名もいます。どのようなスタッフが多いですか。

他業界からの入職が多いこともあってか、一言では言い表せない、多種多様な人間がいます。ただ、さまざまな人間がいるとはいえ、いわゆる他人の足を引っ張るような空気はありません。困ったことがあれば部署を超えて手を差し伸べる文化があるので、そこは非常に働きやすいと感じています。また、グループの変化に応じて動ける、成長意欲の高い人が多い印象です。

-異業種から医療業界へのキャリアチェンジを検討するとき、注意すべき点は何でしょうか。

多職種が働く場ですので、人とコミュニケーションを取ることに抵抗がある方はフィットしないかもしれません。いわゆるうまく話せる、という意味ではなく、患者様や利用者様、そのご家族、現場や他部署のスタッフなど、法人内外の方々に敬意を持ってコミュニケーションを取れるかどうかが、非常に重要だと思います。

逆に医療業界での経験や知識は、学習意欲やコミュニケーションでカバーできる面もあるので、あまり気にされなくても大丈夫だと思います。

向上心とハングリーさで、経営につながる仕事を

桐和会 事業開発

-最近は病院経営における事務職の重要性が謳われていますが、今後の事務職に求められる能力とは何だと思いますか。

今後は、バランス感覚が非常に重要になってくると思います。ひとつの事務処理だけではなく、過去の経験をベースに先々を見通す力や、周囲を巻き込むマネジメントなどの能力が必要になっていきます。与えられたひとつの業務に集中するのではなく、その業務が経営にどう影響を与えているかなど、俯瞰する視点が必要です。最近の医療業界はM&Aや倒産する法人も増えてきています。そういった意味で、経営に携わる人材を育成できるかは法人側の課題でもあります。

-そのような中で、小宮さんは今後のキャリアパスで目指すものはありますか。

これまで同様、新たなチャレンジをしていく姿勢は変わりません。私は、医療・介護の両分野で一定の経験を積んできたことが強みでもあるので、その知識を活かしていきたいと思います。現在務めている開発業務でも、もっと経験を積んでスペシャリストになっていきたいです。

<取材・文:浅見祐樹、編集:小野茉奈佳>

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