【医師の働き方改革】面談メモから見える医師のホンネ



医師の声が詰まった”面談メモ”

エムスリーキャリアには、医師との転職面談の際にお伺いした内容を記録する「面談メモ」が存在します。

働き方改革がどのように医師の転職理由に関わっているのか、この「面談メモ」を通してリアルな想いを見てみましょう。

働き方改革に関連する項目として、下記のような項目を中心にヒアリングしています。

・転職理由と背景
・現在の勤務内容や労働条件
・転職で叶えたいこと

上記をヒアリングしている中で、働き方改革が直接的な転職の理由になっていたり、不安や不満の声などが上がっています。

働き方改革が決め手の転職が多数

では早速、常勤先と非常勤先に分けて医師の転職の意見をご紹介していきます。

常勤先転職にまつわる意見

※()は医師資格取得時期です

・働き方改革で、残業時間はすべて研鑽とみなすと言い渡され実質かなりの減給になるため、転職を決意(2016年)
・外勤先でたくさんアルバイトをしていたが、働き方改革の兼ね合いで非常勤勤務不可と言われ退職を決意(1992年)
当直に入っていた非常勤医師が働き方改革の影響で辞めてしまい、業務のしわ寄せが常勤医師に。当初の働き方とはちがう形の診療が出てきているため経営層や上層部への不信感が募っている(2008年)
・残業代として月50万円、年間600万円もらっていたが、働き方改革の影響で今後月10万ほどにダウンしてしまう。とはいえ勤務環境はよいので、専門医などを取った後、2~3年後の転職を考えたい。(2016年)
・人間関係にも当初から不満があったが、働き方改革の一環で当直が週1回に制限されるため年収が下がってしまうことが決め手になった(2002年)
・働き方改革で外勤の先生が救急当直できなくなる。今後その分の仕事が回ってきそうな予感がするため、今から転職準備している(2013年)
・働き方改革の影響で当直が手薄になってしまい残業や急な当直が増えてしまった。家庭での居心地が悪くなってしまったため転職を決意(2013年)

非常勤先転職にまつわる意見

※()は医師資格取得時期です

・働き方改革で日曜日の日当直が第4日曜日のみとなってしまったため、変わりの病院を探したい(2001年)
・働き方改革の関係で、非常勤当直の労働時間も時間外業務に含まれるようになってしまうため、時間外業務に含まれない宿直扱いのところで勤務したい(2006年)
・(常勤先で)月1回の土日当直をしているが、働き方改革の関係で来年止める予定。代わりの給与の補填で外勤先を探している(1996年)
・宿日直許可が取れている平日の当直及び土日の日当直勤務を探したい(1987年)
・働き方改革にともない、外勤可能時間が午後になったため(2007年)
・働き方改革で外勤が自由に選べるようになる可能性があるため(2013年)
・働き方改革で現在の外勤先での当直ができなくなる可能性があるため(2005年)

”勤務制限”が転職の決め手に

ご覧いただいたように、転職の決め手の大多数は「勤務制限による給与減」がきっかけとなっています。ただし、これらはすべて医師の主観から見た意見であり、病院としてはっきりと「勤務制限による給与減が発生する」と伝えているかが少々疑問です。

伝達の曖昧さから医師が予想外にネガティブな方向に捉えてしまわぬよう、以下のような点に気を付けて「働き方改革の方針が医師に正しく伝わっているかどうか」ぜひ確認してみてください。

・外勤制限が入る場合、どのぐらい制限が入るのか?どのデータを元にして外勤制限が掛かっているのか?誤解の無いように伝える
・宿日直許可が取れている時間帯を明確に伝え、許可時間帯は労働時間カウントから除外されるため労働に制限は掛からない旨を伝える
・常勤先で勤務制限がかかる場合、病院としての給与額変更の方針があるかを明確に伝える。給与額が変更にならずとも、給与に関わる些細な変更も含めて書面で明示する。(手当割合の変更など)

働き方改革を転職のきっかけにするのではなく、「今後もこの病院で働きたい」と思っていただける良いチャンスと捉え、医師とのコミュニケーションをこまめに取っていただければと思います。

コメント

コメントをお待ちしております

HTMLタグはご利用いただけません。

スパム対策のため、日本語が含まれない場合は投稿されません。ご注意ください。

医師の働き方改革

病院・クリニックの事務職求人

病院経営事例集について

病院経営事例集は、実際の成功事例から医療経営・病院経営改善のノウハウを学ぶ、医療機関の経営層・医療従事者のための情報ポータルサイトです。