高齢化の要因は大きく分けて、(1)年齢階級別の死亡率の低下による65歳以上人口の増加、(2)少子化の進行による若年人口の減少―の2つある。
(1)年齢階級別の死亡率の低下による65歳以上人口の増加
高齢者の増加に伴い、死亡者数は増加傾向だが、高齢者の死亡率を年齢別に年次比較すると、ほとんどの年齢層で低下している。
(2)少子化の進行による若年人口の減少
合計特殊出生率(※)は、第1次ベビーブーム(1947~1949年)以降急速に低下し、1956年に2.22となった後、1975年には2.00を下回る1.91を記録した。1993年に1.46にまで低下し、2005年には1.26と過去最低を記録したが、2015年は1.45と盛り返した。
※その年次の15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもの。1人の女性が仮にその年次の年齢別出生率で一生の間に生むとしたときの子供の数
『平成29年版 高齢社会白書』(内閣府)より