こんな上司に頼れない!医師たちが不満を抱いた衝撃マネジメント―医師1519人アンケートvol.2

上長のマネジメント力をテーマに、m3.com会員の医師1519人に実施したアンケート調査から、医師たちがマネジメントで不満を抱いたエピソードを紹介します。

医師採用のお悩みに専門家がお答えします
【無料】 個別オンライン相談へのお申込みはこちら

目次

医師の7人に1人が上長のマネジメントに不満

アンケート調査結果によると、上長のマネジメント力について「かなり不満である」医師は7.1%、「やや不満である」医師は6.8%となり、計14.0%、つまり7人に1人がマネジメントに不満を抱いていることがわかります。

上長のマネジメントについて不満を抱いたことがある医師たちから、さまざまなエピソードが集まりました。

※表記は一部編集している場合があります

「部下の手柄は自分のもの」「何も決められない」不満続々…

「上長なのに責任を取らない」という姿勢には、複数の不満が寄せられています。また、何も決められない」「ほかの科に強く言えない」という上長へは頼りなさを感じているようです。

責任感がない

  • すべての責任を部下のせいにし、部下の手柄をすべて自分のものにする(外科・30代)
  • 前の上司は自身の揉め事の時でさえ、絶対に出てきてくれませんでした(脳・神経科・50代)
  • 自分はとにかく責任をとらず「みんなで考えよう」と言う(小児科・50代)

リーダーシップ・決断力がない

  • 科を統率できていない(外科・50代)
  • 他科との調整が必要な場面において、声の大きな他科の人に対してあまり強く言えない(小児科・40代)
  • 何も決められない。当科に不利な提案であっても、拒否できない(内科一般・40代)

相談・報告がない、周囲の意見を聞かない

  • 希望を出してもなかなか通らない、上からの決定はギリギリで来る(外科・50代)
  • ほとんど、どの診療科についても、部長の意向をほとんど聞くことがなく、院長独自で決定がなされる(放射線科・40代)
  • いろんな会議や会合の日程を自分の診療科の都合で決める。採用にあたって相談なし(内科一般・60代以上)
  • 人の話を聞かない。会議の内容を記録に残さない(消化器内科・40代)
  • 報連相がひとつもできず一人で慌てている(麻酔科・30代)

病院経営に役立つ情報をお届けします
【無料】 病院経営事例集メールマガジンのご登録はこちら

「朝言ったことが、夕方には変わっている」

一度伝えられたことが覆るなど、方針が変わりやすい上長も少なくなさそうです。ほかにも「上司が休まないので、自分も休みを取りにくい」など、部下の労務管理の不十分さを指摘する声もありました。一方で、上長自身が勝手に休みをとることに不満を抱いている人もいます。

方針や意見が変わる

  • 方針がころころ変わる(循環器外科・50代)
  • 会議で決まったことを後から覆す(外科・50代)
  • 朝言ったことが、夕方には変わっている。優柔不断。問題を先送りにしてその問題が雪だるまのように大きくなっていることがしばしば。そのしりぬぐいをさせられる(消化器外科・50代)

経営・運営

  • 経営に関する感覚がまったくない(泌尿器科・60代以上)
  • 方針の何もかもが、金銭(増収)に結びついていること(内科一般・60代以上)
  • ビジョンなし(脳・神経科・40代)
  • 病院運営には無頓着で、看護部長の言いなり(泌尿器科・50代)
  • 会議で発言しない。自分の意見を持たない(消化器外科・50代)
  • 時に情に左右され、判断が遅れることがある(小児科・60代以上)
  • 売り上げや患者の評判を気にしすぎる。無駄な投資が多い(整形外科・50代)

労務管理が不十分

  • 上司が休まないので、休みを取りにくい。副業が認められているが、患者を任せていくことにいい顔をしない(血液科・40代)
  • 個人オーナー病院なので上長は理事長であるが、年休をとりにくいのが不満。昨年は3日間のみ。入職後の5年ほどは希望すればほぼ取得できたが、最近4年間は年休をリクエストすると露骨に嫌な表情を示すので、取れない(精神科・50代)

休みがち

  • 勝手に休みを取る(整形外科・20代)
  • 院外講習の講師などで、不在になることが多い(糖尿病・60代以上)
  • 飼い犬の世話で仕事を休んだ(消化器内科・60代以上)

医師採用をお急ぎの医療機関様へ
新しい医師採用サービスを【1カ月無料】でお試しいただけます

まるでパワハラ?指示通りにしても怒られる

理不尽に怒るなどパワハラのような態度に対する不満も挙がりました。

理不尽な態度

  • 機嫌によって態度は変わるし、自分で言ったことを忘れるのか指示通りやっても怒ることがある(眼科・30代)
  • 理不尽に怒る事がある(循環器内科・30代)
  • 基本的に語気が荒く伝わりにくい(麻酔科・40代)

仕事を引き受けない

  • 仕事の9割を小生にやらせる(麻酔科・50代)
  • コロナ診療は命令するだけで、自ら先頭に立ったりはしない。どこの施設もそうかもしれないが(循環器内科・50代)

人事

  • 理不尽なリストラ(小児科・50代)
  • 妻も医師(同じ大学の別医局)で、未就学児を2人抱えているにも関わらず、単身赴任を命ぜられそうになった(脳・神経科・30代)
  • 人事評価が不公平(脳・神経科・60代以上)

放任

  • 自分が詳しくないことは具体的に指示を出さない(その他・40代)
  • 任せきりすぎる(脳・神経科・60代以上)
  • 放任主義的(脳・神経科・50代)

上司に対する不満は、そのときは反論できずにぐっとこらえてたとしても、なかなか忘れられないもの…。皆さんの職場には、こんな管理職はいないでしょうか?

【調査概要】
期間:2021/1/28
対象医師:m3.com登録医師1519人

【無料】病院経営事例集メールマガジンのご登録

病院長・事務長・採用担当者におすすめ

病院経営事例集メールマガジンでは、以下の情報をお届けします。

  • 病院経営の参考になる情報
    エムスリーグループのネットワークをいかし、医療機関とのコミュニケーションを通じて得た知見をお知らせします。
  • セミナー情報
    医師採用など、病院経営に役立つ知識が学べるセミナーを定期開催しています。

関連記事

  1. 「院長の右腕」を探す前にお読みください―溝口博重の「院長、それじゃみんなは動きません」vol.1”

コメント

コメントをお待ちしております

HTMLタグはご利用いただけません。

スパム対策のため、日本語が含まれない場合は投稿されません。ご注意ください。

医師の働き方改革

病院経営事例集アンケート

病院・クリニックの事務職求人

病院経営事例集について

病院経営事例集は、実際の成功事例から医療経営・病院経営改善のノウハウを学ぶ、医療機関の経営層・医療従事者のための情報ポータルサイトです。