80社以上もの紹介会社と「顔の見える関係」を構築
-紹介会社との関係構築の面で、どんな工夫をしていますか。
関グループ長
現在当院がやりとりをしている紹介会社は、80社ほど。各社に年2回は足を運び、「顔の見える関係」を築くようにしています。
今は紹介会社も非常に多く、コンサルタントの人数や、強みも千差万別だと思います。小規模な会社であってもコンサルタントが粒ぞろいで、優秀な医師を紹介してくれるケースもあるため、規模の大小を問わず、なるべく多くの紹介会社と関係を構築するようにしています。訪問時の内容は、15分程度の簡単な挨拶から1時間以上の立てこんだ相談まで様々ですが、関東だけでなく関西や九州にも出向いています。
顔の見えないコンサルタントからの紹介は、受けない
-そもそもなぜ、紹介会社と「顔の見える関係」をつくろうと思ったのですか。
千葉室長
医師を紹介してもらうには、まずは各社のコンサルタントに当院のことを覚えてもらうことが必要だと思ったからです。
各社と密に連絡を取るようになったことで、いつでも気軽に相談できる間柄のコンサルタントが、会社をまたいで20人ほどできました。彼らから、昨今の医師転職市場のトレンドや、それを踏まえたアドバイスがもらえるようになってきたことも、非常に大きな収穫だと思っています。
また、当院では、「顔の見える関係」のコンサルタントからのみ、医師の紹介を受けるとも、決めています。たとえ医師の匿名キャリアシートを送っていただけたとしても、それが初めてやりとりするコンサルタントであれば「面接前に一度、会ってご挨拶させてください」とお願いします。
コンサルタントと顔の見える関係をつくり、当院のことをより深く理解してもらうことで、当院によりマッチした医師を紹介頂けるようになると思いますし、より腹を割った情報交換ができるようになると思うからです。
「コンサルタントが気になる情報」は、いつでもネットで最新版を閲覧可能
-80社もの紹介会社からの紹介に応じるとなると、各社からの問合せに答える作業が膨大になりませんか。
千葉室長
紹介会社とのやり取りで工夫しているのが、コンサルタントに向けた資料作成です。
60ページ以上におよぶこの資料には、当院の理念や求める人物像はもちろん、手術実績など各種診療データや外来表、当院周辺の地域特性といった内容を網羅的にまとめており、これを見てもらうことで、コンサルタントは当院に問合せなくても、当院の詳細について医師に紹介できると考えています。
なお、資料はインターネット上に常に最新版をアップしており、月次の外来表や、手術実績についても、変更があり次第、随時更新しています。
-資料に盛り込む内容は、どのように決めたのでしょうか。
千葉室長
わたしが医師採用担当を務めてきた中で、各社のコンサルタントから問合せの多かった内容をまとめました。もともと、わたしは以前、当院のシステム部門に在籍していた時期があるので、院内のどの部門にアクセスすれば、必要なデータを効率的に集められるかが分かる。そうした強みもあって、院内に散在する情報をまとめていった結果、現在の資料が完成しました。
そのほか、求人内容の更新や、問合せの多い内容や特に知っていただきたいことについては、各社のコンサルタント向けのメールマガジンを発行しており、意識してもらえるように考えています。
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