「医師採用専任スタッフ」登用で、病院はどう変わった?-医療法人財団 明理会 行徳総合病院【後編】

この記事は約2分4秒で読めます

key_visual

≪同院の工夫≫ 専任スタッフの登用で、医師採用をスピーディに

-医師採用専任スタッフの方は具体的にどんな業務を行っているのでしょうか。

宮田主任(医師採用専任スタッフ)

宮田主任

医師採用専任スタッフを務める宮田主任は、医師や紹介会社からの問合せに即座に対応できるよう、PHSも保持。医師採用業務が順調に進む最大の要因は、「採用に関わるすべての人が大きな熱意を持って新病院の事を熟慮し、その想いが医師や紹介会社の担当者に伝わっていること」だと話します。

医師採用業務全体の話で言えば、院長が診療面、事務長が経営面・待遇面、私が窓口担当として、ご面談の調整を含めその他事務的な面を担っております。窓口業務においては、応募してきた医師や紹介会社からの問い合わせに答えるだけではなく、院長や事務長、各科の医師から伝えられている各診療科目のビジョンをもとに、「こうした経歴の医師であれば、たとえばこういう診療はできますか?」「こういうことは対応頂けますか?」という問いを投げ掛け、詳しい情報を院内に持ち帰れるように努めています。

一連の業務で特に意識しているのは、「正確な情報をいかにスピーディに伝達できるか」です。新築移転に当たり、我々は医師を何十名も採用しなければなりません。最終的に必要な医師数から、月間で必要な面接数や、応募医師数を逆算すると、1人の医師の採用の判断に1-2日もかけられません。

幸い院長は、いつでもコミュニケーションが取れるように時間を確保してくれていますし、履歴書を確認したら、面接を設けるかどうか即答してくれますから、意思決定のスピードは早いですね。
また、常日頃から院長や事務長と、病院や診療科の方向性について議論を重ねているので、紹介会社から当院のビジョンや手術症例などの概要について問合せがあっても、院長や事務長に確認することなく私の判断である程度が返答できています。

二宮事務長

二宮事務長。病院の方向性については日常的に院長とすり合わせができているため、面接の様子を見ていれば院長の考え(採否)は大方分かると言います

-面接の流れはどのようになっているのでしょうか。

二宮事務長

面接には院長、医師採用専任スタッフの宮田、事務長の私も同席していますが、面接が終わった時点で、すぐに院長と打ち合わせし、なるべくその日のうちに採否の最終決定をします。

採用となれば、グループ病院の中での規定を踏まえて諸条件の整理を行い、当該医師に条件提示します。個々の条件交渉に当たっては、考慮すべき経営指標が明確になっておりますので、あまり時間はかかりません。

田中院長

面接時のポイントは“ビジョンに共感してもらえるか”と話す田中院長

田中院長

面接で特に気をつけていることがあります。それは、当院のビジョンや私の率直な思いをお話しして、「医師の不安を解消すること」です。

医師の世界はとても狭く、一般のビジネスマンとは違って、違う業種に転職することはほとんどありません。転職は、とても勇気のいることですし、当然不安もあることでしょう。そんな不安を解消してあげられるように、医師から寄せられた質問には正直に答えますし、環境を整える努力をさせて頂きたいと思っています。

個人的な感覚にもなりますが、ビジョンを率直に話すと、それに共感してくれる医師は安心して、当院でのキャリアを前向きに考えてくださいます。

当院としても、ビジョンを語りかけた時に目を輝かせてくれるかどうかは、採否を決める上での大きなポイントだと考えています。

【行徳総合病院 採用のポイント】
●医師採用専任スタッフが問合せ対応、事務長が条件交渉を担当し、スピーディな判断をしている
●新病院に向けたビジョンが明確、かつそれが院内で共有されている
●院長・事務長・医師採用専任スタッフで、日常的にコミュニケーションが取れている

関連記事

コメントをお待ちしております

HTMLタグはご利用いただけません。

post date*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

ログイン

記事カテゴリー

Facebook

病院経営事例集とは

病院経営事例集は、実際の成功事例から医療経営・病院経営改善のノウハウを学ぶ、医療機関の経営層・医療従事者のための情報ポータルサイトです。