病院事務職専用の転職支援サービスを展開するエムスリーキャリアのデータを基に、病院事務職の転職市況をお伝えします。
1月上旬の転職市況
求人倍率は、前月同期比でやや上昇し、求職者一人あたりの求人数が増えています。(下表参照)
◆12月上旬:0.87
◆ 1月上旬:0.92
※読み方:0.5の場合、求職者1人に求人が0.5つある状態
上昇の要因は、求人数の伸び(前月同期比13.1%増)が、求職者数の伸び(同7.4%増)を上回ったためです。特に、新規求人の伸び(同22.0%増)が貢献しました。(下表参照)
新規求人の多くは欠員補充を背景としたもので、これは4月入職を念頭に、12月中に退職する方が多いためと考えられます。
求人倍率は上昇傾向であるものの、1.0を下回る「買い手市場」であり、希望の求人があった場合は早めに決断した方が良さそうです。
◆求人数:13.1%増
(新規求人:22.1%増)
◆求職者数:7.4%増
また求職者数は、新たに求職し始めた人数が、転職市場が盛り上がる12月と同水準で推移。年代別の構成比をみると、ボリュームゾーンである40代が28%(前月同期は40%)に落ち込む一方、30代が28%(前月同期は11%)へと躍進。
若手・中堅の転職が活発化しています。
月間の転職市況
求人倍率が、1月上旬からの上昇傾向がさらに強まっており、求職者一人あたりの求人数が増えています(下記参照)。
◆12月上旬:0.86
◆ 1月上旬:0.93
※読み方:0.5の場合、求職者1人に求人が0.5つある状態
求人数の伸び率は、1月上旬(前月同期比13.1%増)からさらに勢いを増し、17.8%増。(下表参照)
求職者数も、1月上旬の伸び率(同7.4%増)を上回りました。
ただ、こちらはやや抑えめの8.4%増。
以上を総合すると、求人倍率が高まる結果となりました。
背景として、12月から続いている退職打診が止まらず、
これに起因する欠員補充の新規求人が増えていることがあるようです。
求人倍率は引き続き上昇傾向ですが、依然として1.0を下回る「買い手市場」となっています。
◆求人数:17.8%増
(新規求人:231.0%増)
◆求職者数:8.4%増
また求職者数は、新たに求職し始めた人数が、12月よりも増加。年代別の構成比をみると、最も多かったのが40代の28%(前月は約25%)で、続いて30代の約27%(前月は約14%)、50代の約24%(前月は約29%)でした。
とりわけ30代の占める割合が急増しています。
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