増床、新規科目の新設など、病院が変革を遂げる場面では、新体制で活躍するスタッフの採用ニーズが高まる傾向にあります。
2015年春に新築移転を予定している医療法人財団 明理会 行徳総合病院(千葉県市川市)では、医師採用専任スタッフを配置し、急ピッチで医師採用を進めています。新しい行徳総合病院を誇れる病院にするためには、何十名もの医師が必要という同院。大転換のさなか、どんな医師採用を行っているのでしょうか。
≪今回 インタビューにご協力いただいた方々≫
院長 田中岳史氏
事務長 二宮克行氏
本部事務局 医師人事部 宮田邦久氏 (医師採用専任スタッフ)
≪背景≫ 生まれ変わる病院 人材の登用が急務
-医師採用に力を入れる背景を教えてください。
田中院長
2015年の新築移転によって、当院の病床数は現在の199床から307床まで増床する予定です。
今のような小さな病院から、大学病院の分院クラスの規模へと生まれ変わるわけですから、新体制で活躍する人材の採用は急務で、院長業務の中でも医師採用の優先度はかなり高いです。私は外科医ですが、他の医師に協力を得てオペフリー、ベッドフリーにしてもらい、まめに時間を割いて事務長や医師採用専任スタッフとのコミュニケーションの時間を設けています。院内全体をもって医師採用体制を支えてもらっているということです。
新築移転に伴い、新しい診療科の立ち上げなど、これまでなかった挑戦もしていく予定です。単に医師数を増やしたいというだけではなく、これまでなかった診療科目の医師も採用をしていかなければなりません。そこで当院では、医師採用専任スタッフとして、医師人事部の宮田を配置しています。宮田は当院が加盟するIMS(板橋中央総合病院)グループ本部事務局の所属であり、「他院ではこういう科にこういう医師を入れて成功した」、あるいは「失敗した」などの事例を良く知っています。具体的な事例に明るい担当者とともに採用・組織体制を考えていくことで、新しい診療科や、初めて挑戦するプロジェクトの実施などが現実味を帯びると感じています。
「医師採用専任スタッフ」登用で、病院はどう変わった?
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