組織とマネジメントに関する研究 ―病院と企業の違いとこれから改善すべき点―

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広島国際大学 医療経営学部
学生番号513-038 氏名 高上 幾磨
指導教員 白髪 昌世 教授

キーワード:組織、マネジメント、コミュニケーション

目的

本稿の目的は、「病院組織論」という授業を受けたことがきっかけである。第1章、第2章では組織とマネジメントの概要や要素、条件などを説明し、第3章と第4章では病院と企業を例に挙げて病院と企業の行っている組織とマネジメントの違いを活動内容や理念を組織の条件に沿って簡潔に説明する。以上の点からこのテーマにしたことで現代の企業や病院の組織やマネジメントの動きが分かる。現在、事業を終了していく企業が増えてきているがその原因はマネジメントがうまくいってないからだと考える。そのため、改善していくべき点があるがこの研究をすることでその改善すべき点を見つけることが出来る。そして、その改善すべき点を見つけることでこれから仕事をしていく中で、役に立つ情報にもなり、研究したことが生かせると考える。

方法

本研究は、インターネットを用いて関連するサイト、書籍、大学の講義資料を主に活用し研究を行った。

結果

組織は、「公式組織」と「非公式組織」に分けることができる。「公式組織」は意識的につくられたものであり、その要件には「共通の目的」「協働意思」「コミュニケーション力」の3要素がある。3要素はいずれも、組織マネジメントにおいて重要であるが、本研究ではコミュニケーションに着目した。コミュニケーションとは、二者ないしそれ以上での人間の間での情報の移転や交換するものであるが、ここには主に2つのタイプがある。一つは、単に一方から他方への情報の移転であるマスコミュニケーション。もう一つは、会議などの情報交換で相互作用をともなうコミュニケーションである。両者に共通するものは、情報の「受け手」と「送り手」の存在である。コミュニケーションの定義としては、「情報の移転ないし交換」になるので図1は、この定義を基に組織コミュニケーションの過程を示したものである。

図1 組織コミュニケーションの基本過程

この過程の特徴には、送信したメッセージと受信したメッセージが同一の意味を持たないことである。その為、受信者と送信者がそれぞれ違う考え方でメッセージを解釈するので会話が噛み合わないといった問題が起こる。そうならないために対話を活発的に展開する必要があると考える。「非公式組織」は、集団のように自然発生的でメンバーの個人的感情を基礎として形成された集団である。特徴は4つあり全部悪い例に当たる。「集団の構造が複雑」な為、対立が起こり、絆が壊れてしまうという事態が起こるので、仕事が終えたらすぐに帰るのではなく、他の人の仕事を手伝うといった相手を思いやる心を持てば改善できるものだと考える。組織は「公式組織」と「非公式組織」の分類以外にも、「営利組織」と「非営利組織」に分けることができる。病院は剰余金の配当を禁止されている「非営利組織」とされ、法人格は「医療法人」(社団または財団)や「特定医療法人」などがある。一方で、「企業」は剰余金の配当を禁止されていないため営利組織とされているが、非営利組織に含まれる企業もある。例えば、生活協同組合(生協)は食料品などの購買事業を展開しているが、企業ではなく、「協同組合」の法人格を有する。これは中間法人に入るため、「非営利組織」と呼ばれるのである。また、弁護士などが所属する法律事務所は一般的に法人格を有しないが、「企業」の1 つであり、営利組織として認められる理由は、利益を追求することが禁止されているわけではなく、人助けのために経営していることである(図2)。

図2 民間の法人一覧

ピーター・F・ドラッカーの言う「組織の条件」は、病院と企業の基本理念に当てはまる。本来、この「組織の条件」は組織構造に当てはまるものだが、本研究を進める中で必要なものだと考えた。病院の活動内容の1 つである「災害救護」は「組織の条件」では「理解の容易さ」に当てはまる。日本赤十字社は、「人間を救うのは人間だ」の思想をもとに成り立っているため、この言葉がどのような意味をしているのか理解しながら活動をすべきと考えることができる(図3)。

図3 広島赤十字・原爆病院 活動内容

企業に目を向けると、広島ガス株式会社の場合、基本理念の1 つである「(前略)グループの成長を担う人材の育成を推進(後略)」で、当てはまる「組織の条件」は「方向付けの容易さ」である。この「方向付けの容易さ」は「評価されるものの数を増やす」という意味である。ここで言う「数」は、広島ガスの基本理念における「人材」にあたるため、この場合、「評価される人材を増やすために育成を推進する」と解釈することができる。ただ、この条件は広島ガスだけでなく全ての企業に当てはまるものである。「4 つのマネジメント」は、「人」「物」「金」「情報」であるが、ほとんど同じものなので「違い」という程のものを見つけることはできなかった。ただ、「病院」の人材は入社前と条件が違えばやる気をなくし離職を招いてしまい、「医療の質」を落とすことになるため、雇用時は優秀な人材を採用するようによく考える必要がある。「組織構造」の種類において「ライン組織」「ファンクショナル組織」「ラインスタッフ組織」の3つを主に講義で聞いてきたが、この3 つ以外にも「連邦分権組織」や「擬似分権組織」など様々な組織構造があることが分かった。

仕事をしていく中では、コミュニケーションが大事である。このコミュニケーションがなければ組織をマネジメントしていくことは難しい。ただ人に言われたことをやるだけではなく、その言葉にどんな意味が込められているかを理解しなければならない。また、組織をよいマネジメントにしていくにはその組織の「基本理念」をきちんと理解することも大事である。その「基本理念」にはどういった意味が持たれているのか、それを考えながらこれから就職していく中で生かしていきたいと考える。そして、「リーダー」と「マネージャー」には条件があり、共通する条件は、「コミュニケーション力」でありこれからしっかり身につける。

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