毎月の月末月初、医事課はレセプト(診療報酬明細書)業務で大わらわ。日常業務と並行して進めることになります。
レセプト業務になじみのない方に少しご説明すると、月末に新患の方などの保険証コピーを見ながら、レセプトへの入力内容とズレがないか確認します。そして月初にはレセプトを印刷し、作成したレセプトは医師にもチェックしてもらいます。内容の誤りや記載漏れがあれば修正し、何があっても10日までに請求書を作成して保険者等に提出するのです。
レセプトの対象はその月に診療した全患者さんであるため、わたしがいた大学病院では数万のレセプトを処理していました。
深夜残業が続く医事課職員も少なくないのではないでしょうか。インターネット各所の掲示板でも医事課の残業は話題になっていますね。
病院の収入に直結するレセプト業務をいかに抜け漏れなく、効率よく行うかが、医事課の腕の見せ所。
医師や看護師は多忙なため、検査や処置などをカルテに記載し忘れていることも…。医事課職員はそれを書類上から類推して発見する“隠れた職人”でもあります。
そしてわたしはマネジメントもしていたため、職員の残業をいかに減らして、皆さんのストレスと残業代を抑えるかも課題の一つでした。
個々人にスキルアップを狙って日頃から職員のモチベーションを高めるようにもしていましたが、それだけでは時間が掛かります。
わたしの元勤務先では、空き時間を洗い出し、それを活用していました。普段から、手が空きやすい午後にレセプトを見返すようにしたおかげで、レセプト期間中はだいぶスピードアップすることができました。
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