院長のパワハラで、20年勤めた病院の退職を決意─私の転職裏話vol.2

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高田雅人さん(仮名/40代/転職1回目)

職位前職 経営部門課長代理(病院)→医事課長(病院)
活動期間 約1カ月
応募施設数 1件
内定数 1件

ある病院の経営部門で課長代理を務めていた高田さん。20年以上勤務していましたが、新任の院長からパワハラを受け職場環境は激変。転職を決意し、活動を開始しました。「DPC導入前の医事課経験しかない自分に合う求人はあるのだろうか?」と不安の中で始めた転職活動でしたが、職場に疑問を感じ始めて1カ月でエムスリーキャリアに登録。さらに登録から1カ月で内定を勝ち取りました。スピード決着の舞台裏とは?

――前職を辞めることを決めたきっかけは何ですか。

新任の院長からパワハラを受けるようになったことがきっかけです。

前職場には新卒から20年以上勤めてきて、転職なんて考えたこともなかったのですが、院長の部下たちに対する暴言や嫌がらせがあまりにひどくて……。経営部門の課長代理だった私は、院長や事務部長等と話しながら進める業務が多かったので、院長と意思疎通できないと仕事になりません。精神的にもかなり追い詰められてきましたし、「1カ月後に状況が変わらなかったら転職しよう」と決意しました。予想通り1カ月経っても状況は変わらなかったので、「心を病んでまで続ける仕事じゃない」と転職を決断し、転職経験のある友人に相談したところ、「転職に強い人に相談してみるけど、とりあえずエムスリーキャリアの転職支援サービスには登録したら?」と言われ、速やかに登録しました。

――初めての転職に不安はなかったですか。

不安しかありませんでしたよ。医事課経験は数年あるもののDPC導入以前でしたし、国家資格もない。経営部門での経験が長く、いわゆる“手に職”がないため、「自分を受け入れてくれる病院があるのだろうか?」と心配でした。

しかし、エムスリーキャリアの担当コンサルタントからは、すぐに電話があり、翌日には求人を紹介されました。「とりあえず、受け入れ先はある(と思う)」と思えたことが、転職活動を進める上での安心感につながったと思います。結果的に、最初に紹介された求人に応募し、今に至ります。

――経営部門が長かったということですが、次のキャリアとして医事課長を選んだのはなぜですか。

人によっては、経営部門から医事課に行くのはキャリアダウンに映るかもしれません。でも、私はとにかく“手に職”をつけたかったのと、最後まで病院の事務職でキャリアを描くなら、事務の花形であり経験や知識が必須となる、医事課に行きたいと思いました。

――転職にあたって、重視したもの、妥協したものはありますか。

生活の環境・リズムは極力変えたくなかったので、通勤時間や休日に大きな変化がなく、当直勤務もないポストであることを重視しました。また、面接を受けたときに、上司になる事務長との相性の良さも感じ、自分が自分らしく、力を発揮できる職場だろうと感じたことも決め手です。

年収は、前職は残業代があったとはいえ約900万円と高かったため、管理職になる(残業代がなくなる)ことである程度は下がることを覚悟していましたね。現職の内定が出たときに提示された年収は100万円以上下がるものでした。家のローンを抱える中で、抵抗がなかったわけではありません。妻や両親にも相談したのですが、当然ですが、やはり最初は反対されました。しかし、医事課長として働けることは魅力でしたし、なにより、パワハラによる精神的苦痛を考えたら、このくらいなら減ってもいい、“今までの年収には危険手当が含まれていたんだ”と考え、腹が決まりました。

――ほかに検討していた求人はあったのでしょうか。

実はもう一つ、知人から声をかけてもらっていた話があったんです。でも正式なオファーをいただく前に、現在の職場から内定と待遇の提示があって。「やったことのない転職活動と今の勤務を両立させるには短期決戦でないと持たない」と思っていたので、1日だけ考えて内定を受けました。しかし、その直後に、もう一つの方から正式なオファーをいただき、正直なところかなり魅力的なポストではあったのですが、すでに数時間前に現在の職場に内定受諾していたため残念ながらお断りすることになってしまいました。転職活動はタイミングだなと思いましたが、転職から1年経った今、現職を選んだことに全く後悔はなく、忙しいながらも充実した日々を過ごしています。

――現在の職場に満足されているということでしょうか。

そうですね。上司や同僚に恵まれて、医事課という枠にとらわれずに、自由に幅広く仕事をさせてもらっています。成長期にある病院なので、特に管理職以上は一体感があり、課に関係なく協力しあえる雰囲気です。

この1年、地域医療支援病院の承認と、DPC特定病院群(旧II群)指定を病院の2大プロジェクトとして進めてきたのですが、前職時代の経験が生きて、2つとも実現できほっとしています。また、前職ではプレイヤーでしたが、今はマネージャー。職場に疑問があっても、変えていける立場にあるというのも前向きに働ける要因だと思います。

今回初めて転職活動をしたことで、院外からも評価されるキャリアを積み重ねる大切さを実感しました。それと同時に、運と縁、そして、今回の転職に関わっていただいた方々への恩を返すために、人を育てることへの大切さを噛みしめています。今後は、医事課の専門性を極めていきながら、誰に対しても胸を張って語れるような新たな実績を残していきたいと思います。

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