経営層に不信感… 40代5回目の転職を決意─私の転職裏話vol.3

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西田香織さん(仮名/40代/転職5回目)

職位       事務長補佐(病院) → 医事課長代理(病院)
活動期間              半年間
応募施設数          4件
内定数        1件

経営が右肩下がりの病院(200床規模)で、事務長補佐を務めていた西田さん。経営改善の必要性を訴えてきましたが、改善の姿勢を示さない経営層に危機感が募り、転職を決意します。5回目の転職にも関わらず、病院事務職としての約20年間のキャリアが認められ、同規模の病院に医事課長候補として入職しました。1年後には、医事課長昇進を果たしています。転職活動を始めた当初こそ順調とは言えなかったそうですが、どのように内定を得たのでしょうか?

――前職で、退職を考えたきっかけは何でしょうか?

病院の経営状態が悪化していく中で、対策を取ろうとしない経営層に危機感を覚えたからです。

私は医事課職員として入職したのですが、仕事が評価され、経営層が参加する会議のメンバーに任命されました。経営上のさまざまな数字を見られる立場になり、病院の経営状態が良くないということがわかってきて……。事務長補佐に昇進し、会議で改善点などを提案しましたが、院長はワンマンで聞く耳を持たず、事務のトップは責任を持ちたくないのか、決断したがらない方でした。経営は年々悪化し、施設基準が維持できるかわからない状態になっても、放置されている状態が続きました。ここにいてはいけない、と思い、転職活動を始めました。

――5回目の転職ということですが、これまでの離職理由は何でしょうか?

新卒から10年以上勤めていた病院では、医療事務、健診事務を担当していました。退職したのは、遠方に転居したことが理由です。その後勤めた2つの病院はちょうど子育てが忙しい時期と重なって……。医事課長などの役職にもつき、やりがいを感じていたのですが、仕事と家庭の両立に悩み始めました。

そんなとき、ある医療経営コンサルタントから声をかけられ、ほかの病院に引き抜かれたんです。役職はなく、落ち着いたペースで働けるということだったのですが、入職1週間前に病院に挨拶に行くと、そのコンサルタントはすでに病院との契約を打ち切られていて、病院からは「課長職で入職してもらわなければ困る」と言われました。驚きましたが、「気持ちを切り替えてがんばろう」と思って入職したのに、その1週間後に突然、大した理由も説明されないまま「やっぱり役職を降りて」と言われてしまって。不信感が募ってしまい、前職に至りました。

――そのような経緯で転職した職場が、経営改善に消極的だったということですね。今回の転職活動はスムーズにいったのでしょうか。

転職活動をした約半年間のうち、特に求人サイトを見て自分で応募していた最初の4カ月は苦労しました。自分で応募して2件面接を受けたのですが、自力で調べられる情報には限りがあるので、面接してみて初めてわかるミスマッチが多くて……。書類審査は通っていても、面接官の言動から「本音では私よりも若い人を採用したいんだな」と感じたこともありました。面接の手ごたえもなく、「このまま今の職場にいるしかないのか」と不安に感じていたときに、日ごろ業務上でも事務職の採用をお願いしていたエムスリーキャリアのことを思い出して登録してみたんです。

登録してからは、とてもスムーズに選考が進み、「やはりプロだな」と思いました。コンサルタントは病院の求めている人材を把握した上で私に紹介していただいているため、面接時のミスマッチが起こりにくいと感じました。また、自分で応募する場合、面接前の私の印象は履歴書と職務経歴書だけで判断されてしまいます。私は何回も転職しているので、はじめの印象が良くないと思うのですが、私の経験や強みをコンサルタントに売り込んでいただけたことはありがたかったです。おかげで、エムスリーキャリアを通して組んでもらった2件の面接はとても良い雰囲気で終わることができました。そのうち内定をいただいた病院に医事課長代理として入職して、今は医事課長を勤めています。

――転職にあたり、重視したポイントは何ですか?

これまでの転職は、家庭との両立を考えてきたのですが、次第に子育てが落ち着いてきて、ようやく自分がやりたい仕事に専念できる環境になりました。そのため、今回は業務内容を重視したいと思ったんです。前職でも私は実質的に施設基準管理を任されていたのですが、管理職ではありませんので、「もっとここを強化したい」「変えていきたい」と思っても実現できないもどかしさがありました。ちょうど転職活動中に施設基準管理士の試験に合格できそうな見込みができたため、その資格が生かせて、施設基準を自分がきちんと管理できる立場で働きたいと思いました。

また、転職理由が、経営状態が良くないこと、そして経営を改善しようとしない経営層への不信感だったため、経営状況は気になりました。現在の勤務先は全国にグループ病院がありますし、採用面接で面接官から、黒字が8年続いていることなど、経営状況について丁寧に説明があったことも安心感につながりました。

年収に関しては、これまでの転職経験から、しっかり業務に取り組めば評価され、ある程度は昇給していくだろうと思っていたので、ひとまず前職並みの420万を目指しました。結果として、440万円スタートとなりました。

――入職から1年が経ちますが、実際に働いてみていかがですか。

今の勤務先は、病院単体での病床規模は前職と変わらないのですが、全国にグループ病院があることが強みです。それぞれの病院が密に連携を取り、適時調査への対応を共有したり、レセプト業務の質を上げる取り組みをしたりと、互いに高め合ったり、助け合ったりする雰囲気があります。

また、これまで勤めてきたどの病院よりも、医師が病院運営に協力的ですし、専門職、事務職ともにスタッフの意識が高く、医療安全にも力を入れています。入職して1年ですが、「ここ変だな」とか「病院としてどうなの」と感じる点がない、しっかりした病院だなと感じています。万が一、これから経営状況が悪くなったとしても、この病院なら盛り返せるだろう、という信頼感がある職場です。

医事課長としては、診療報酬が改定されたばかりですので、施設基準管理、適時調査の準備にしっかりと取り組み、ゆくゆくは医事課以外にも院内での仕事の幅を広げていきたいです。

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