教えて!在支診の採用活動:後継者不在を乗り越える、クリニック院長への掛け合い方

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【 質問 】常勤医師1名体制の在宅医療クリニック 事務長Bさん

院長が60代前半ですが、後任の院長となる医師がいない不安を抱えています。しかし、院長自身は主治医制を重んじているため、医師の採用や教育に消極的です。
そうは言っても、当クリニックは地域のかかりつけ医院として150名ほどの患者さんを抱えており、事業を続けるためにも医師の採用と育成は喫緊の課題だと考えています。どうしたら院長に理解してもらえるでしょうか。

【 回答 】 青木良介(クリニック経営支援コンサルタント)

Bさんのおっしゃるとおり、常勤医師1名で運営しているクリニックからは「院長が体調不良になったら、どうすれば良いのか」という声を聞きます。

特に、訪問診療をメインに展開しているクリニックでは、院長先生が患者さんに対して志を高く持ち、診療にあたられていることが多いです。

実際、わたしがお会いしたとある先生も「開業当初は患者さんを他の医師に任せられず、自分で診られる範囲だけできれば良いと考えていた」と言います。しかし、先輩医師から「病院を数十施設開設するよりも、医師1人を雇うことのほうが大変。加えて、雇った人に仕事を任せられなければ救える患者さんはいつまでも増えない。だからこそ任せることが大事だ」という助言を受け、考えを変えたそうです。

この言葉の通り、人を雇うこと、教育することは並大抵の苦労ではないと思います。1人でやったほうが楽なこと、自分でやったほうが早いことが多いのかもしれません。


もし、わたしがBさんの院長先生にお会いできるなら「先生が開業医として、患者さんのために『こうありたい」と考え接してきた灯を消さないためにも、先生の分身を作っていきませんか」とお伝えしたいです。そうすることで灯は大きくなり、より多くの患者さんを救うことにつながると思うからです。

また、熱い思いを持つ院長先生のもとには、その思いに共感したからこそ働き続けている職員がいるはずです。常勤医だけでなく、非常勤医や看護師などの力も借りて「思い切って委ねられることは委ねてみてはどうか」ともお伝えしたいと思います。

在宅医療のニーズは年を追うごとに高まってきており、2025年には30万人以上を自宅や高齢者施設で対応しなければなりません。今こそ、無理なく診療を続けられる体制をつくるべき時期に来ています。
Bさんに心に留めておいてほしいのが、院長先生が患者さんを想い、日中、夜間を問わず尽力されればされるほど、健康面のリスクは大きくなるということ。何かあった後ではなく、今から対応策を検討してみてはいかがでしょうか。

青木良介(あおき・りょうすけ)
大学を卒業後、外資系医療機器メーカーで営業・業務改善に従事し、300床規模以上の医療機関を中心に支援する。その後、エムスリーキャリアに入社し、医療コンサルティング業務に従事。主に、医療過疎地における医療機関の採用をサポート。現在は在宅医療専門チームを立ち上げ、都市部の在宅療養支援診療所を対象に、訪問診療医を対象とした採用支援などに取り組む。
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