【社労士が解説】雇用契約を見直すために必要なポイント4点


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なぜ今、雇用契約の見直しが必要か

2024年4月に施行される医師の働き方改革に伴い、医師の労働条件について、労働基準監督署等の指導、監督も厳しくなるので、労働時間の管理だけではなく医師の労働条件全体の見直しが必要になります。

休みの日に患者さんの様子見に病院に来る等、これまで暗黙の了解だったものが、医師の権利意識の向上もありトラブルに発展するケースが増えてくることが予想されます。

雇用契約を見直すために必要なポイント4点

雇用契約を見直すためのチェックポイントは以下の4点です。

①労働契約を書面で契約締結を行っていない
②雇用契約を締結しているが更新がされていない
③残業代の表記が適切ではない
④雇用契約所と就業規則に記載されている労働条件が異なる

これらのリスク対策を行えていない場合、言った言わないなどの医師との契約トラブル、未払い残業代の発生、職員からの信頼失墜、などが発生する危険性があります。

さらに、メディアなどで報道されると、周辺住民からの信用失墜による来院者数の減少、そこからの経営悪化などが容易に予想されます。

それぞれのリスクについてもう少し説明します。

①労働契約を書面で契約締結を行っていない
・書面で明示されておらず、暗黙の了解となってしまっている労働条件はないか
・書面を提示する場合、明示事項が漏れなく記載されているか

②雇用契約を締結しているが更新がされていない
・雇用契約には有期契約か無期契約か
・有期契約の場合雇用期間は適切か、契約期限や更新の有無がきちんと守られているか
・有期契約と無期契約のメリットデメリットをしっかりと理解したうえで適切に運用されているか

③残業代の表記が適切ではない
・年俸に残業代を含む場合、固定残業時間の明記がされているか
・固定残業代が法定の割増率で計算した額を満たしているか

④雇用契約所と就業規則に記載されている労働条件が異なる
・就業規則のみに記載されている(雇用契約書に記載がない)事項はないか
・雇用契約書とその他規則全般の全体的な整合性が取れているか

今までは「特殊なスキルを用いた業務を担当する医師だから」ということであいまいになっていた労働も、これからは一労働者としてしっかり管理する必要があるため、自院と医師の契約内容などに不備がないかどうかしっかり確認する必要があります。

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