医師との面接、成功率を上げるには?─5分でわかる!クリニック医師採用ガイド

クリニックでは、医師の採用に成功するかどうかが、経営に大きな影響を与えます。
急遽医師を採用する必要が出てきたり、複数施設での採用を同時に進めなければならなかったりと、クリニックならではの採用の悩みも多いのではないでしょうか。
そんなクリニックの医師採用担当者からのよくある質問に、採用支援コンサルタントがお答えします。

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目次

Q.医師との面接、NGポイントは?

回答者:エムスリーキャリア 採用支援コンサルタント

A. クリニックは病院に比べ医師採用の頻度が少なく、医師との面接対応に不慣れというご担当者様もいるのではないでしょうか。今回は、面接の具体的な進め方やポイント、注意点などを解説します。

面接のポイントは事前準備

医師との面接のカギを握るのが事前準備です。具体的には、以下のような点に留意すると良いでしょう。

医師のプロフィールから、気になる点や伝えるべき項目を洗い出しておく

応募書類や紹介会社からの情報などをもとに、聞きたいことや医師の意思決定ポイントを整理しておくと当日の質疑応答がスムーズに進むでしょう。

自己応募の場合は事前情報が限られてしまいますが、紹介会社経由の場合は、先生が転職によって叶えたいことや懸念している点、また先生に質問したいことなどをコンサルタントになるべく詳しく確認・共有しておくことをお勧めします。

たとえば、勤務先の経営状況悪化に伴う転職であれば、現在の集患状況や今後の見通しを、データなどエビデンスベースで説明することで、安心感につながるでしょう。このように、医師の転職背景・希望に合わせて、PRしたい点や、医師が懸念点を抱きそうな点についてきちんと説明できるよう、内容・データを準備しておくことが大切です。「口下手でうまくしゃべれるか自信がない」という場合は、上記をふまえ面接のシナリオも準備しておきましょう。

年収などの条件面は事前にすり合わせておく

将来の上司となるかもしれない相手に、面と向かってお金の話はしづらいものです。年収やインセンティブなど経済的な条件については、できれば事前に書面やコンサルタント経由で調整しておき、面接ではお互いに人となりや相性を見るために時間を使いましょう。

当日は院内全体で明るい雰囲気を意識

医師はクリニック全体の雰囲気もチェックしています。職員の年齢層や活気があるかどうかも判断要素になります。面接を行う際は事前に職員にも通知し、挨拶など注意するべき点を共有しておきましょう。また、清潔感のなさはもちろんマイナスの印象につながりますので、整理整頓しておくなど最低限の配慮はしておきたいところです。

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面接の流れと進め方のポイント

面接の場は、求職者の医師に合わせて事前準備、シミュレーションをしておくと安心ですが、大抵はシナリオ通りにいかないもの。ベースとなる流れを押さえながらも、求職者に応じて内容を柔軟に考えましょう。

医師面接の大枠の流れ

  1. 自己紹介(医療機関)
  2. 法人・施設の概要説明
  3. 勤務内容に関して相談・調整
  4. 質疑応答
  5. 年収以外の条件面の確認(勤務日数・入職時期など)
  6. 合否決定・通知

1.自己紹介(医療機関側から)

まずは話しやすい雰囲気づくりから始めます。いきなり本題から切り出さずに、出身地や勤務先、趣味などから話題を膨らませ、場の緊張をほぐせると良いでしょう。

2.法人・施設の概要説明

面接は医師が医療機関のことを知る絶好の機会です。医療圏の特徴や地域の中でのポジション、今後の方針といった概念的な話から、募集背景や患者層、スタッフの雰囲気など現場レベルの話へ具体化していきながら、自院の魅力を伝えましょう。

3.勤務内容に関してディスカッション

お任せしたい具体的な業務内容や、1週間のスケジュール、他に勤務医がいる場合はどのような働き方をしているかなどを説明しつつ、先生の率直な希望・思いをヒアリングしましょう。その中で、叶えられる点と叶えられない点をきちんと説明しておくとミスマッチ防止になります。

4.質疑応答

前述したように、面接は先生の人となりや、診療方針を知る貴重な機会です。考えを引き出すような質問で、自院との相性を見定めましょう。「こういう患者さんが来たらどう対応しますか?」「うちではこういう対応をとっているんだけど、先生ならどうしますか?」など事例ベースでの質問は、日ごろの患者対応・診療の方向性がわかりやすいのでお勧めです。

5.年収以外の条件面の確認(勤務日数・入職時期など)

最後に、勤務日数や入職希望時期など、最低限の確認事項も共有しておきます。ここで時間を掛け過ぎてしまうと「事務的なクリニック」という印象を抱かれかねないため、手短にでも確認しておくことが大切です。

6.合否決定・通知

医師の採用市場上、医療機関側が選ぶというより医師側が選ぶ“売り手市場”の側面がどうしても強くなるので、レスポンスはスピード感を意識します。

面接の場や直後など、できる限り早いお返事が望ましいですが、後日返事をする場合も翌日までにできるとベター。返事の際にお渡しする内定通知書や条件通知書は、事前に雛形を準備しておけば、面接後の微修正で済みます。ただし、書類は一回お渡ししてしまうと取り消せなくなるので、意思決定者が複数いる場合は事前の共有・確認を怠らないようにしましょう。

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進むオンライン活用…医師面接のトレンドは

近年では、オンラインを導入した“ウェブ面接”も増えています。ウェブ面接のメリットとしては、移動を伴わないためスケジュール調整がしやすい、対面よりハードルが低いため、医師に面接してもらいやすいなどが挙げられます。

オンラインだけで採用活動を完結する施設はまだ多くはありませんが、コロナ禍の影響も長引く中、求職医師との接触機会を増やすためには有効な手段と言えるでしょう。Web面接のポイントについてはこちらの記事をご参考ください。

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