インセンティブ給は「無用な競争起こす」医師給与の出来高制 反対派の主張

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医師の給与に手術件数や外来対応患者数等に応じたインセンティブを導入する是非について医師に聞いた今回の調査。こうした出来高制の給与体系に反対する医師からあがったのは、「インセンティブの導入が過剰医療につながる」「そもそも営利を目的としない医療業界に、出来高制という考え方はなじまない」といった声でした。給与が出来高制となることで、自身の診療スタイルが乱れることを懸念している声もあがりました。

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「どちらかと言えば導入すべきではない」と答えた医師(10.2%)のコメント=抜粋=

・過剰な医療の原因となる。医師のモチベーションが金銭的なものになってしまう(40代、整形外科)

・DPCの病院で外来診療しているので、出来高ではとても十分な結果は出ない。しかし、各科から頼りにされていて、仕事はかなり大変(60代、耳鼻咽喉科)

・出来高制では付加価値が反映されません。数字に現れない努力が評価されません。患者より売り上げ表に目がいくようになります。医師間の無用な競争が起こります。低い売り上げでは給与以外の待遇にも影響がでます。但し給与全体の1割位に止め給与以外には一切係わらないのであれば一考の余地があるかも知れません(60代、泌尿器科)

・自分のペースで仕事がしたいと考えますので、出来高制でプレッシャーがかかるのはごめんです(40代、内科)

・診療報酬が決まっている以上、科を選んだ時点で給与が決まってしまう。都市部であれば問題はないかもしれないが、地域医療をになう上で収益が上がらないからといって、医師の給与を下げてしまえば、それだけでも医師の確保が困難になる。また、管理能力は収益に反映されない。それも問題。しいていえば、プロ野球で行われるような、年俸+出来高制ならばよいかも(40代、脳外科)

・利益の上がりにくい診療科を希望する若手が減ってしまうと思われる(60代、内科)

「導入すべきではない」と答えた医師(11.3%)のコメント=抜粋=

・医師のランク付けはすべきでないと思います(50代、内科)

・医師の役割には診療以外に研究もあれば教育もある(60代、内科)

・医療は市場原理に影響されないほうが良いと思います(40代、精神・神経科)

・過剰診療につながることや医師間の軋轢が増加する。科の特性があり、出来高制は不適当(50代、外科)

・公務員なので、出来高制は導入できないと思います(60代、麻酔科)

・仕事のとりあい、押し付け合いが激化する。一方的な評価で決まってしまう。点数にならない仕事をしなくなり各人の合間を埋める仕事がなされなくなり患者サービスが低下する(40代、泌尿器科)

・小児科は診療報酬が少ないため、ペイできない(50代、小児科)

・少子高齢化している中で、患者数も減っている。病院同士の競争が起こり互いに自滅するだろう(30代、小児科)

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