病院事務職員の転職活動記(3):「デキる」医事課職員へのニーズの高さ(スタッフ編)

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前回の記事では「転職コンサルタントとの面談」を書き、ここからはいよいよ転職活動の話!と行きたいところですが、ちょっと閑話休題。
求人情報やコンサルタントとの面談を通じて、病院事務業界でどのような人物が求められているのか?について感じたことをまとめてみようと思います。
「医事課職員のニーズ(スタッフ編・管理職編)」「医事課以外の職員のニーズ」に分けてお届けします。

医事課職員のニーズ(スタッフ編)

入院会計を理解していることはそのままセールスポイントに!

医事課スタッフとして求められるスキルの一つが、「DPCを理解していること」でした。 入院収入は、病院収入の7~8割を占めるといっても過言ではない、病院経営において非常に重要な部門です。

  • DPCのコーディングとは何か
  • DPCの包括対象外で算定できるものは何か
  • 集中治療室等の加算を理解できているか
  • 手術の算定の経験があるか

など、医事部門で即戦力になれる知識・経験は、そのままウリになります。

なお、手術の算定経験があるとより重宝されるようです。特に、心臓外科・脳外科などの「手技当たりの収入が高いが、材料も多く使用し査定のリスクも高い」といったような複雑な手術を正確に算定できるという知識・経験は貴重な戦力として見られるはずです。

外来分野での経験は?

外来業務については、私の経験がなかったためにあまり話に上がらなかったのですが、

  • 外来部門のスタッフをまとめる経験→管理職的な役割
  • 初診患者を増やしていくための取り組みの経験(→医療連携的な業務)

といった要素が重要視されているように感じました。(もちろん、診療報酬の理解が一定以上のレベルであるということが大前提です。)

外来の診療報酬は、単価が入院と比べると低いですし、レセプト点検をが委託会社に依頼している病院も多いようですので、「外来の診療報酬が分かります!」というだけだと、ちょっと厳しいのかもしれません。
ただし、外来でも複雑なレセプト(化学療法や救急部門など)は、どの病院も欲しい知識・経験なのではと思います。

病院の外来部門は、各科窓口の運営や診療科単位での予約取得・調整、またそこで業務をしている委託・派遣スタッフの業務管理など、「病院全体の外来事務を回せる能力・経験」が正職員の役割になってきます。現在外来部門で働かれている医事課の方は、自身のキャリアをよいものにするためにも、この部分を意識できるとよいのかなと思います。

査定・返戻対応も含めた基本的なレセプト管理ができること

続いて、こちらも医事課の基礎業務になる「査定・返戻対応」(≒レセプト管理)です。
まずは、自身が担当する診療科のレセプトについて、診療報酬の点数本を読み解きながらきちんと対応ができるかが見られていました。
それに加えて、院内全体の査定情報のとりまとめ・分析・アクションプランの実践といった管理業務を担当していると、よりスキルとして重宝がられるようです。

査定・返戻対応も含めた基本的なレセプト管理ができること

続いて、こちらも医事課の基礎業務になる「査定・返戻対応」(≒レセプト管理)です。
まずは、自身が担当する診療科のレセプトについて、診療報酬の点数本を読み解きながらきちんと対応ができるかが見られていました。
それに加えて、院内全体の査定情報のとりまとめ・分析・アクションプランの実践といった管理業務を担当していると、よりスキルとして重宝がられるようです。

+αのアピールポイント:増収につなげた業務経験

ここからはプラスアルファの話ですが、例えば
「委員会の事務局を通じて、集中治療室の特定入院料を安定的にとれる仕組みを構築しました!」
「診療科のカンファレンスで査定の分析結果を発表して、医師に改善案を提案し、○○円の収入増に貢献しました!」

などの増収につなげた経験が職務経歴書に書けると、「デスクワークだけでなく、医療者を巻き込んだ働き方もできる!」という評価につながり、かなり好印象を持ってもらえるようでした。

医事課はどこの病院も忙しく、ルーチンワークで日中は手いっぱいのところが多いですが、自分が持っている仕事からテーマを一つ見つけて医療者と一緒に改善に取り組むという経験は、きっと未来の自分を助けることにつながると思います!

思ったこと:「デキる」医事課職員へのニーズは非常に高い!

やはり、病院収入の根本を握っている「医事課」へのニーズは非常に高いのだなと感じました。

いちスタッフレベルだと、収入は前職とほぼ同等レベルからのスタートになりそうですが、転職市場自体としては十分にあるように思います。現在医事課で働かれている方で、病院業界で働きたいが労働環境は変えたい、と思っているにとって参考になる内容になっていれば嬉しいです。

ちなみに、「医事課スタッフからのスタートだが、将来の管理職候補として育てたい」という、管理職とスタッフの立場がミックスされた求人も一定数存在するようです。現在の自身の境遇に不満を持っている方は、このような求人を探すのがよいかもしれません。

ということで、本日はここまでです。次回は『「デキる」医事課職員へのニーズの高さ(管理職編)』です!

(※本記事は、「病院で働く事務職のブログ」2019年2月22日掲載の記事を一部編集の上、転載したものです)

【プロフィール】
病院事務職歴7年。新卒で500床規模の急性期病院の事務職員として入職後、医事課入院部門、経営企画部門、医療の品質改善部門に所属。診療報酬請求や各種窓口対応などの医事業務から、看護業務改善や病院の機能評価受審の事務局担当といった院内プロジェクトまで様々な業務に従事。現在は再び医事課入院部門に所属し、医事業務全般に加え、医事課スタッフの採用・教育、監査対応や委員会の事務局業務にも携わっている。

【シリーズ一覧】
(1)転職活動を始めたきっかけ
(2)転職コンサルタントとの面談
(4)「デキる」医事課スタッフへのニーズの高さ(管理職編)

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