【数字で見る医療】指定取消の減少率


2016年度に保険医療機関(医科)への指導・監査が実施された結果、取消件数は以下の通りだった。
件数は、少なくとも過去4年間は減少傾向が続き、2012年度(42件)から約81%減少している。
取消の原因のほとんどは不正請求(架空請求、付増請求、振替請求、二重請求)だった。

取消の件数

※カッコ内は対前年度比

・取消(取消相当含む):8件(△2件)
(内訳)
・指定取消:3件
・指定取消相当:5件

・保険医等6人
(内訳)
・登録取消:5人
・登録取消相当:1人

主だった事例

・所在地:北海道
・不正区分:架空請求、付増請求、その他の請求 (返還金額 8,204 千円)

1.監査に至った経緯

個別指導を実施したところ、診療録と診療報酬明細書に診療実日数、薬剤、検査等の不一致が多数見られた。開設者にこれらの説明を求めたところ、診療報酬を不正に請求していたことを認める旨の説明があり、不正な診療報酬の請求が疑われたことから個別指導を中止し、監査を実施した。

2.監査結果

・実際には行っていない保険診療を行ったように装って、診療報酬を不正に請求していた。
・実際に行った保険診療に行っていない保険診療を付け増して、診療報酬を不正に請求していた。
・保険診療と認められないものを、保険診療を行ったように装って、診療報酬を不正に請求していた。

3.処分等

平成28年8月1日 保険医療機関の指定取消、保険医の登録取消

『平成28年度における保険医療機関等の指導・監査等の実施状況について』(厚生労働省)より

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