医師が仕事において重視していることはなんでしょうか?また、年代が上がるにつれてどのような変化があるのでしょうか?3,576名が回答したアンケートの結果をもとに、年代別に医師の仕事観を紹介します。
※対象は開業医ではないm3.com医師会員。調査期間は2019年8月23日~9月3日。
全年代で“ワークライフバランス”が上位
年代別に回答が多かった仕事観を見ていきましょう。(医師は自身の仕事観に近いもの3つを回答)
20代~50代までで最も多い回答は「仕事と生活のバランスをとって働きたい」。ベテランのみならず、若い年代の医師にもワークライフバランスが重視されていることがうかがえます。
30代、40代、50代という病院側の採用ニーズが高い年代の仕事観として次に多いのは「人間関係の良い職場で働きたい」。それぞれの年代で50%以上が回答しています。
また、60代以上では70%超で1位、20代でも同率4位となっています。
年代が上がるにつれて「患者さんの役に立ちたい」意識が向上
「収入を上げたい」という意欲については年代が上がるにつれて減っています。20代では2位ですが、30代が3位、40代が4位、50代と60代は5位となり、順位を下げる結果になりました。
一方で、年代が上がるにつれて回答者が増えるのが「患者さんの役に立ちたい」です。20~30代はランク外ですが、40代は5位、50代と60代以上はともに4位でした。代わりに20代~30代にのみランクインしているのは「臨床スキルを磨きたい」で、20代は3位、30代は5位となりました。
また、すべての年代の3~4位に共通して「楽しく働きたい」が並びました。
採用したい医師の年代が20代~30代の場合は収入アップや臨床スキルの向上を、50代~60代以上の場合は患者さんへの貢献度の高さをアピールすることが重要になりそうです。
<アンケート概要>
Q. 先生の仕事観に近いものを3つ教えてください
- 収入を上げたい
- 臨床スキルを磨きたい
- 楽しく働きたい
- 仕事と生活のバランスをとって働きたい
- 研究活動に専念したい
- 患者さんの役に立ちたい
- 出世ができる環境に身を置きたい
- 後輩や同僚から尊敬されたい
- 人間関係の良い職場で働きたい
- その他
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