【医師の働き方改革】転職を考え始めたのはいつ?転職アラートをキャッチするコツ



はじめに

エムスリーキャリアでは、「エムスリーキャリアエージェント」を中心とした転職サイトを運営しております。日々、たくさんの医師の方々からサイトを通じて転職意向を頂いておりますが、転職サイトへの登録からどれぐらいの検討期間を経て転職に至るのか?を中心に、「医師の転職アラートをキャッチする方法」についてご紹介いたします。

転職サイト登録から転職までのステップ

まずは転職サイトに登録した医師がどのようなステップを経て実際に転職に至るのかをご紹介します。

1.転職サイトへの登録

医師が転職サイトへ登録します。登録情報として以下をヒアリングします。

・雇用形態(常勤or非常勤)
・いつ頃の転職を希望しているか(3ヶ月以内/6ヶ月以内/1年以内/1年以上/条件が良ければいつでも/未定)
・専門科目
・医師免許取得年
・連絡先
・コンサルタントへの相談事項

2.担当コンサルタントと面談

転職コンサルタント面談を行い、転職の希望条件等の詳細なすり合わせを行います。

・転職の理由
・次の転職で叶えたいこと
・入職希望時期の詳細
・保有資格

3.医師へ転職候補病院の提示

ヒアリングした条件を元に、医師へ候補先リストを提示します。(医師へ提示前に医療機関へ相談連絡が入ることもあります。)

4.医療機関への打診

医師から検討希望があった医療機関へ医師からの打診がある点をお伝えし受け入れ意向があるかどうか判断いただきます。(医師の希望から外れていても相談が入ることがあります。)

5.面接

医療機関でも受け入れ意向があった場合、面接を行います。(本格的な面接の前にカジュアル面談が入る可能性もあります。)

6.内定&入職調整

内定した場合、内定先の医療機関と相談し入職時期の調整に入ります。

7.入職日決定

入職日が決定します。

サイト登録~入職決定までの期間

では、転職サイト登録から入職が決定するまでの期間は実際どのぐらいなのか、常勤医師の例を見てみましょう。

本データは2022年11月から直近までの間に、エムスリーキャリアを通じて転職先が決定された常勤医師のデータです。

最も多い期間は31日~60日で30%となっています。次点で61日~90日での転職の方が27%いらっしゃいます。つまり、転職サイトに登録し1ヶ月~3ヶ月以内で転職先を決定される方が約半数いらっしゃることになります。またほとんどの方が現職での勤務と”並行して”転職活動を行っています。その後、転職先が決定してから現職へ退職の意向を伝えるケースがほとんどです。

”並行期間”に転職アラートに気づけるか?

データから分かるように、転職を決意してからすぐに転職先が決定するわけではなく一定の猶予期間が存在します。転職サイトに登録した時点では大きな転職意欲がなかった医師も、自身の転職先で叶えたいことの明確化や転職先リストを吟味することにより、どんどん転職への意欲が高まっていく形です。
その中で少なからず現職での勤務への変化が出ているはずですので、以下のような兆候がないかどうか確かめてみてください。

・院内職員とのコミュニケーションが減った(面倒だと感じられる姿勢がある)
・自身の意見を主張しなくなった
・覇気がない
・病院の不満を口にし始めた(愚痴が増えた)
・いずれ〇〇するという将来のキャリアについて発言するようになった(海外へいく、開業する、〇〇にて再度勉強するetc.)
・有給をこまめに使いだした
・主治医になりたがらない(重症例や長期入院を避ける)
・係などの小さな仕事をやんわり断りだした

そのうえで、少しでも退職アラートが出ているなと感じたら、一刻も早くコミュニケーションをとることをお勧めいたします。繰り返しになりますが「転職サイト登録時点ではまだ意欲が高くない」医師も多く存在します。転職意欲が高まっていく前に、現職での不満や悩みをヒアリングすることで転職を考え直す医師も出てくるはずです。

転職を報告してきたタイミングではすでに転職先が決定していることがほとんどです。転職の報告をもらう前に、アラートに気づける情報連携の体制を構築していきましょう。

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