クリニックでは、医師の採用に成功するかどうかが、経営に大きな影響を与えます。
急遽医師を採用する必要が出てきたり、複数施設での採用を同時に進めなければならなかったりと、クリニックならではの採用の悩みも多いのではないでしょうか。
そんなクリニックの医師採用担当者からのよくある質問に、採用支援コンサルタントがお答えします。
Q. クリニックで医師を採用したい場合、どのような方法があるのでしょうか?
回答者:エムスリーキャリア 採用支援コンサルタント
A クリニックが医師を採用したい場合、主に
- 人脈による紹介
- 人材紹介会社の利用
- 求人サイトや医療機関のウェブサイトに求人を掲載
の3つの方法があります。
どれが自院の採用に合っているのか、見極めるポイントは次の3点です。
- コスト(費用、労力)
- 時間
- 自院の知名度
まず、採用活動にかけられる費用や労力、期間を確認しましょう。たとえば、ある程度費用や労力といったコストをかけてでも半年後までに医師を確保しなければならない、という場合には人材紹介会社(紹介会社)の利用や、人脈を頼っての知人紹介などの手法が考えられます。
また、先進的な診療をしている、特定の分野で先駆的な役割にあるなど知名度があるクリニックの場合は、医師自身が調べて応募してくるケースも多いので、自院ウェブサイトの強化といった施策が有効です。一方で、ウェブサイトへの訪問者が少ない、という医療機関では外部の求人サイトを利用した発信などを検討することをお勧めします。
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参考までに、医師がどのような手段で転職先を探しているのかを見てみましょう。
医師がクリニックに転職する手段は、紹介会社が最も多く36%で、次が知人の紹介で23%となっています。3番目の求人広告は11%です。紹介会社と求人広告と合わせると、全体の50%を占めます。(エムスリーキャリア調べ)
紹介会社を利用する際に気を付けたいのは、どの会社を利用するかで効果が異なる点です。
特に近年は、採用効果を高めるサービスを増やしている会社もあります。たとえば、クリニックから求職医師にオファーできる“攻め”のサービスや、採用戦略の提案・実行を任せられるサービスです。このようなサービスを利用すれば、従来の紹介サービスであったような、紹介会社に求人を預けた後にずっと連絡を待つだけ……という事態も避けられます。「これまでも紹介会社を利用してきたが、医師の面接につながらない」というクリニックは、このようなサービスを検討してみるのも一つの手です。
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どの手法を使うにせよ、どんな医師に、何をアピールするかが重要です。クリニックの場合は、医師の急な欠員により、いわゆる“急募”をせざるを得ないケースも多く、つい「来てくれるならどんな医師でも……」と考えてしまいがちです。しかし、対象範囲が広すぎる求人は、どの医師にも響きません。医師確保のためには、まず「どんな医師に来てほしいのか」を明確化し、自院の強みや採用課題を踏まえた上でアピール内容を整理することをお勧めします。
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求人を出す前にどのような準備をされていますか?
まず大切なのは、自院の立ち位置を把握し、競合と差別化できる
アピールポイントを見つけることです。情報をしっかりとリサーチをした上で、戦略的に採用活動を進めていきましょう。
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