理事長自ら候補医師にオファー!求職者データを見て培った“求人表現力”とは?―医療法人社団鴻愛会こうのす共生病院 神成文裕理事長

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新理事長が2018年に就任以来、病院改革を行ってきた医療法人社団鴻愛会こうのす共生病院。伝手での医師採用は順調に進んでいましたが、神成文裕理事長はさらなる病院の成長のため、採用活動を本格的にスタートさせました。選んだのは、求職医師の匿名プロフィールや採用市場の統計データを見ながら、候補者にオファーが出せる採用手法です。半年間で1名の常勤医を採用できただけでなく、神成理事長は「オファーを重ねるうちに、“求人表現力”が上がった」と話します。自身も医師だからこそわかる、気になる医師に対するオファーのポイントを聞きました。

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ウェブ取材に応じる神成文裕理事長

目次

目指す医療の実現のために、今春、新病院へ移転

――貴院の概要を教えてください。

埼玉県鴻巣市にある、二次救急から在宅復帰までを担う地域密着型の病院です。

もともとは「山﨑病院」という名称で別の医療法人が運営していたのですが、20年ほど前に経営が悪化し、介護事業をしていた私の父が出資させていただく事になったのが成り立ちです。そして、医療法人社団鴻愛会を設立し、「こうのす共生病院」と新たに名付けてスタートしました。介護領域から始まった医療法人は全国でも珍しいと思います。

――2021年5月には、新病院へ移転されるそうですね。移転の目的は何でしょうか。

50年前にできた病院なので、サイズやつくりが時代に合わなくなり、我々が目指す医療を実現するためにはハード面を一新する必要がありました。

新病院では、整形外科や内科などを中心に救急医療や専門的な治療を行いながら、リハビリ体制を強化し、新しく健診・人間ドック部門も開設します。地域に大きな総合病院がないので、期待は大きいと感じています。

移転する新病院の外観(こうのす共生病院提供)

――理事長に就任されてから、さまざまな改革をされたと伺っています。

私はもともと整形外科医として大学医局に所属していましたが、2018年に退局し、当法人の理事長に就任しました。就任当時の当院は、救急車の受け入れも少なく、地域での医療・介護連携も全くない状態。どんな医療を提供したいのかが明確でないまま運営されていて、改革の必要性を強く感じたんです。1人でも多くの患者さんを診て、1台でも多くの救急車を受け入れて、コメディカルとの信頼関係を築き、チーム医療に力を入れて――というように、患者さんと職員のための改革を進めてきました。

この期間に前から勤務してくれていた医師たちが離れていったのも事実です。理事長就任当初は私を含め6名いた常勤医は、1年で2名にまで減少しました。しかし、私の同級生たちに声をかけ、新しく3名の医師が加わったことで、2年目以降は気の知れた仲間たちと、新たな病院づくりに取り組めています。

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採用活動を本格化。「医師にオファーできるサービスがあれば…」

――つながりを生かした医師採用は順調だったようですが、医師紹介会社を使うことになったきっかけは何でしょうか。

病院の成長を考えると、内のつながりだけでなく、外からも私たちと同じ方向を見て進んでいただける医師に入ってもらいたいと思ったんです。

ただ、複数の医師紹介会社に紹介を依頼して、あとは待つことしかできない状態がもどかしかったですね。ちょうどその頃、事務職についても私たちの目指す医療に共感してくれる人を採用したいと思い、ホワイトカラーのオファーサービスを使った採用活動を始めていました。「医師にも同じようなサービスがあればいいのに」と思っていたときに、知ったのがM3Careerプライム(以下、プライム)です。

一人の医師として、転職へのモチベーションは先生によって様々だとよくわかるので、求職者のプロフィールからそれぞれに合ったオファー内容を提案できる「ベーシックプラン」に決めました。

――プライム導入から半年間で1名を採用されています。採用された先生へはどのようなオファーをされたのですか。

今回採用した先生のプロフィールには、「もともと麻酔科医だが、海外で留学したり働いたりするために、内科的な知識をつけていきたい」という趣旨のことが書いてありました。実は当院は、カンボジアに姉妹病院があるんです。この先生になら当院の活動に興味を持っていただけるんじゃないかと、海外での展開などを盛り込みオファーをしました。

実際のオファー内容

提示年収:〇〇万円~      

アピールポイント

当法人はGenki group(https://genki-group.jp/)の一員です。カンボジアに当院の姉妹病院であるアンコール共生病院(http://ajfih.org/)があり、医療支援として看護師の派遣や訪問の上での医療支援、遠隔診療等を行っております。それ以外にも海外での業務展開も行っている法人ですので、海外でのお仕事にもご興味があるとのことですので、是非ご一緒にお仕事できないかと考えています。

オファーの背景

当院は埼玉県鴻巣市にある一般急性期と地域包括ケア病棟を有するケアミックス病院です。2021年5月に新病院への移転を予定しております。新病院では、健診センターの設置やリハビリ機能の拡充、病床数を現在の68床➡102床への拡充等を予定しており、新規での先生の募集をさせていただいています。

当医師への期待・施設の役割

入院ベッドの機能は整形外科を主体とする急性期機能と、高度急性期病院等での治療後等のリハビリ機能を有しています。外来診療に加え、訪問診療も行っており、地域の介護施設と連携することで地域包括ケアシステムの中核病院としての機能を期待されています。先生には新設される健診センターの業務、可能であれば、手術麻酔管理や地域包括ケア病棟の慢性期患者さんの病棟管理をお願いできないかと考えております。

その他メッセージ

週4日日勤勤務+週1回当直勤務で年収を想定させていただきました。当直明けに日勤勤務の場合は、15時に帰宅を可能としています。もちろん当直なしの勤務や週5日勤務も検討可能です。是非ご検討いただければ幸いです。

採用活動が進む中で、「先生の強みである麻酔科としての業務も担いながら、内科も学んでいただけないか」という提案をするなど、お互いのニーズを確認しながらすり合わせができました。

我々がそんな先生を見つけることも、その先生が自分の希望を叶えられる病院を見つけることも、プライムでなければ難しかったと思います。

――まさにプライムならではの採用だったのですね。半年間で30名以上の求職者にオファーをされているということですが、どのように候補者を絞っていますか。

候補者の母集団形成をすることが大切だと思っているので、当院に少しでも当てはまる条件がある方にはオファーをしています。その上で面接をして、お互いに合うなら採用・入職、という流れですね。 求職者のプロフィールを見る時にチェックする部分としては、診療科と希望勤務地、希望年収はもちろん、その先生がどんな仕事をしたいかということでしょうか。その希望を踏まえた上で、当院ならこういうことを担ってもらいたい、こんな形で先生のやりたいことを実現できる、という風に考えていきます。

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――オファー文を考える時に、意識している点はなんですか。

「働きやすさ」と「働き甲斐」です。

まず働きやすさについては、当院は多様な働き方が認められているので、大半の候補者の希望には添うことができるのが強みだと思います。オファーの際はそれぞれの希望に合わせて、その点をアピールしています。加えて、「ただ、~ということであれば~もできます」と懸念の解消につながるような提案をすることもあります。例えば当直を避ける理由として「ほかの病院でアルバイト当直をする方が、手当の金額が高くなるから」というケースもあるでしょう。その点、当院は常勤・非常勤共に当直手当を同じ金額にして、院内で当直をしていただいた方が収入を上げられるように設計しているので、オファーでもその点を盛り込んだりします。また、ワークライフバランスを気にしそうな先生には、当直明けは15時には退勤できることを伝えています。

働き甲斐については、当院は外来・入院・訪問・健診など多様な業務があるため、求職者のプロフィールを見ながら、「私たちが先生に担っていただけると嬉しい業務」と、「先生がこの病院で担ってもいいと思う業務」が合いそうな内容を提案しています。

――プライムのベーシックプランは月額5万円の固定費がかかります。採用が決まるまでの半年間は、価値を感じにくかった面もあったのではないでしょうか。

もちろん費用対効果は重要ですが、「たくさんオファーを出しているのに、医師からの反応がない」という期間も、医師採用に関する様々なデータを閲覧できる点に価値を感じていました。定期的に更新される候補者統計情報やプロフィールから、求職者の登録が多い時期はいつか、どんな求職者がいるのか、求職者は勤務先を探す際に何を重視するのか、などの情報をリアルタイムにキャッチできるのは貴重です。

導入当初と比べると、提供されるデータもどんどん充実してきているので、今後もうまく活用していきたいですね。

ウェブ取材に応じる神成文裕理事長

――プライム導入から半年間で30以上のオファーに対して1名入職という成果を、どのようにとらえていらっしゃいますか。

「なかなか決まらないな」という思いも多少はありますが、私も医師なので「オファーが来ても、反応する医師はそれほど多くはないだろうな」と理解できます。

年収を高くすればするほど、オファーに対する反応が増えるだろうということはわかっていますが、当院は「頑張っていただいた方の待遇を上げていく」という考え方なので、そこに共感してもらえない場合は仕方ないととらえています。

求職者のプロフィールを見て、その人に刺さりやすい言葉を考え、オファー文を作るということを繰り返していくうちに、自院の魅力を求人に落とし込む“求人表現力”が上がっているのを感じますので、多くのオファーも無駄にはなっていないはずです。プライムにより、少しずつ採用活動のPDCAが回せるようになってきたので、この調子でオファーをかけていきたいです。

――今後の採用計画と、法人としての展望を教えてください。

採用活動はまだまだスタートしたばかり。今後はプライムも使いつつ、自院のホームページもどんどん充実させていきたいです。また、医師に当院を選んでもらうために、地道に診療実績を積み重ねていきたいと思っています。

介護領域から発祥した医療法人として、今後はさらに地域のクリニックや介護施設との連携を強めていき、医療と介護の壁を取り払った患者さんやご家族の「想い」までつながるような地域包括ケアシステムのモデルを構築していきたいです。また若い世代が多く集まり運営している病院なので、その強みを生かし積極的なAIやIoTの導入により事務的な業務の効率化を図り、人だからこそできる「想い」に寄り添う医療と介護サービスを提供できる病院を作っていきたいと思います。新病院に移転し、ホップが終わって次はステップ、という段階でしょうか。その“ステップ”を楽しめるような先生に来ていただきたいですね。

特に、大きな病院で働いている30~40代の医師は、「患者さん、職員のために本当はこうしたい。でも組織を変えられない」と歯がゆい思いを抱えている人が多いと感じています。当院は、そんな思いを持った人が集まっている病院です。一緒に未来の医療の当たり前をつくっていきたい、という仲間が増えていくとうれしいです。

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