医事課に付きものなのがカルテとレセコンです。
電子カルテが以前に比べて普及してきているとはいえ、400床以上の一般病院でも普及率は71.3%(※)。中小の一般病院だと24.7%です。
私の元勤務先の中にも未導入病院があり、紙カルテを利用していました。医師は手書きでカルテ記入するわけですが、“達筆”ぶりに泣かされる医事課職員は少なくありません。まさに、カルテに“スズメの踊り足”が付いているような状態です。
2か月ほど見続けると、頻出の病名などを中心に少しずつ読めるようなりますが、最初から読めるのは3-4割。残りの医師のカルテは、どこかに“踊り足”が見られ、何を書いているのか判別がつかない印象です。
そしてレセコンに打ち込むわけですが、ここでさまざまなミスが生まれます。
そのミスとは――。
たとえば、ある職員は30mlが3000mlに増え、日数が1日から4日になるなど、テンキーの押す回数や位置を間違える失敗をしていました。
私は医療事務さんを監督する立場にあったため、ヒヤリハットやミスが出る度にレセコンを修正してエラーアラートが出るようにしていました。
個人的な感想ですが、チェッカ―機能は富士通のHOPEが使いやすかったです。エラー項目をカスタマイズでき、各疾患の禁忌薬はもちろん、週1回しか出さない薬を2回入れたらアラートを出すといった対処をしていました。
こうした対処は手間ではありますが、自院のレセコンが少しずつ成長しているようで、愛着が湧きます。ですから、職場を離れるときは少々なごり惜しい気持ちにもなったのを覚えています。
≪レセコン満足度アンケート(所要時間1分)も実施中です。ぜひご回答ください。≫
※2014年度時点の「病院全体で電子化している」割合。
厚生労働省「平成26年医療施設(静態・動態)調査」
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