医師採用成功の鍵は理事長にあり?救急体制が危ぶまれた病院が10カ月で常勤医6名を採用できたわけ―社会医療法人財団大樹会 総合病院回生病院

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香川県坂出市で地域の急性期医療を支える、大樹会 回生病院(397床)。大学医局からの派遣縮小で医師が確保できなくなり、救急体制の維持が危ぶまれていました。「急性期医療を担うためには、医師体制の充実が必要不可欠」と、採用活動に力を入れたものの、なかなか面接に至りません。そんな中、ある採用手法の導入から約10カ月間で、6名の医師採用を実現。採用成功の鍵は、“理事長・理事長補佐自ら採用活動に参加すること”だったとか。医師採用の先頭に立った松浦一平理事長、高井信明理事長補佐、三好勝也総務課長にお話を伺いました。

目次

社会医療法人財団大樹会 総合病院回生病院

医局派遣縮小で救急体制が危機に。採用活動をスタートするもうまくいかず

――貴院が医師の採用活動に力を入れるようになった背景を教えてください。

松浦理事長
大学からの医局派遣が年々縮小していき、医師数が不足していきました。
医師が不足すると、医師一人ひとりの負担が増えていき、その負担に耐えきれない医師がまた退職。残った医師には更に負担が集中し、さらに新たな退職者が発生してしまう。多くの地方病院と同様に、当院もこういった悪循環に陥っていました。

特に、地域の急性期医療を担う当院にとって、救急対応ができる医師が確保できなくなってきたことは重大な課題でした。このまま医師数が減り続けたら、最終的には病院規模を縮小せざるを得なくなる。地域のためにも、それは避けなければならないと思いました。

松浦一平理事長

――どのような採用活動をされてきたのですか。

松浦理事長
大学医局からの派遣医師数が復活することは現実的ではありませんので、民間の医師紹介サービスを利用し始めました。
病院の管理部に採用活動を任せていたのですが、採用はおろか面接にも至らず……。苦しい時期が続きましたね。

三好総務課長
当時は私が医師人材紹介会社との直接のやり取りを担当していました。
採用活動に携わるようになって思ったのは、“医師採用は、他の職種に比べて遥かに難しい”ということです。
まず、他の職種と比べて紹介会社から当院への問い合わせ自体が少ないことに驚きました。しかも問い合わせがあったとしても、面接にはなかなかつながらない。

医師紹介会社からの問い合わせの内容の多くは、給与や勤務日数、当直の免除可否といった勤務条件の交渉です。
自分だけでは判断できない部分もあり、その都度上長や理事長への相談が必要でした。

ただ正直なところ、総務課長という立場から理事長に迅速に相談することはハードルが高く、返答まで時間を要してしまうケースが多くて……。その間に、候補医師は他の医療機関での選考が進んでいき、そのまま入職が決まってしまったこともありました。

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医師採用のプロと「求人作成/オファー/条件調整」を進められる、新たな手法を導入

――そこで2021年12月から新たな採用手法として、候補医師にオファーが出せる「M3 Career プライム」を導入されたのですね。

三好勝也総務課長

三好総務課長
採用活動が行き詰まっていたとき、エムスリーキャリアから「M3 Career プライム」の提案をいただきました。「フルサポートプラン」(※)の話を聞き、これで採用活動を好転させられるかもしれないと思い、すぐに高井理事長補佐に相談をしました。

※フルサポートプラン
専任担当者が、医療機関の採用担当者をサポートしながら、求人票やPR資料を作成。登録のあった求職医師に対して、医療機関・求職者双方の希望をすり合わせ、最適なオファー実施をサポートするプラン。

松浦理事長
そして、高井理事長補佐から私に共有があったというわけです。

定額料金でコストがかかるサービスですから、院内では反対意見もありました。しかし、2020年4月頃から医師体制は非常に切羽詰まった状況が続いている。「今こそ、医師採用にもっと注力するべきだ」と考え、導入の決断をしました。

――実際に「M3 Career プライム」フルサポートプランを使われてみていかがでしたか。

松浦理事長
2021年12月に契約を開始し、2022年10月時点で6名の医師を採用できました。特に、麻酔科医師を採用できたインパクトは大きいです。

元々麻酔科は3名体制だったのですが、1名が退職し2名体制に。救急車の受け入れを制限せざるを得なくなり、入院件数や稼働、収益に大きな影響が出ていました。

エムスリーキャリアの紹介で麻酔科の非常勤医師を1名採用できたため、やや状況は落ち着いたのですが、M3 Career プライムでついに常勤医師の採用も実現しました。医師体制の充実により、救急を全て受け入れることができるようになりましたし、人員に余裕ができたことで、麻酔科医師による加算も取れるようになり、採用できて本当によかったです。

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医師採用はスピード重視!理事長補佐自ら担当となり、理事長とともに候補者をチェック

――「M3 Career プライム」のご担当は、高井理事長補佐自らされているとか。

高井信明理事長補佐

高井理事長補佐
はい。私がエムスリーキャリアの担当者と連絡を取り合い、条件修正やアプローチの判断を迅速にできるようにしています。
これまでの失敗から医師採用はスピードが大事だと痛感したので、経営層が医師採用に主体的に関わった方がうまくいくはずだと考えました。

日頃の採用活動の主な内容としては

  1. エムスリーキャリアの担当者が、当院の候補となりそうな医師をピックアップする
  2. 松浦理事長と共にその候補者を確認し、アプローチするか否かを決定
  3. エムスリーキャリアの担当者に、結果を迅速に回答する 

というものです。  
大事にしている方針は、「基本的には、担当者がピックアップした候補医師全員にアプローチを試みる」ということです。
今の若手の先生方は、“週4日勤務”や“当直免除希望”など「家庭を大事にしたい意向」が強いです。そういった先生に対してもアプローチを行なっています。

――多くの医療機関の採用担当者は採用をためらう医師かもしれません。貴院ではなぜアプローチされているのでしょうか?

松浦理事長
そういった先生方は「家庭を大事にしたい」という気持ちと合わせて、「医師としてスキルアップをしたい」という思いを持たれていることもあるからです。

医局勤務の医師が「急性期の全身管理ができるようになりたい」「もっとオペをしたい」と思っていても、書類作業など臨床以外の雑務が多い中では、業務と家庭の両立が難しい状況なのだと思います
そういった先生方に、「うちなら大学病院よりも勤務負担を減らすことができる。しかも、医師としてスキルアップできる環境もあるよ」と伝えていくことが、民間の急性期病院での採用活動では大事だと感じています。

――M3 Career プライムの利用には月額費用に加え、別途採用に成功した際の手数料も発生します。理事長ご自身は、導入に抵抗感はありませんでしたか。

松浦理事長
M3 Career プライムの費用や手数料は、病院の予算の中で考えるとものすごく大きな割合を占めるというわけではありません。目先の月額費用や手数料の負担を考えて導入を見送り、医師がずっと採用できなかったら、病院運営に大きな影響が出ていたと思います。病院運営は医師がいないと成り立ちません。まずは戦力となる医師を増やしていくことが非常に重要です。

私は大学医局から医師の派遣が受けられなくなる中で、自分達の病院の医師数を守らなければならないという危機感を強く持ちました。そんな中で選んだのが、民間の人材紹介サービスの利用でしたが、振り返ってみると上手く使いこなせていなかったですね。「M3 Career プライム」フルサポートプランを導入したことで、ようやく人材紹介会社を最大限に活用できるようになったと思います。

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