医師とコメディカル、どちらから信頼される医師を採る?―究極の選択アンケートvol.4

「AとBの医師、どちらかを採用しなければならないとしたら、どちらを選びますか――?」。m3.com会員医師1605人が回答した「究極の選択アンケート」。今回は「医師からは信頼されるが、コメディカルからは嫌われる医師」と「コメディカルからは信頼されるが、医師からは嫌われる医師」の比較です。

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コメディカルからの信頼を重視する年代は?

アンケート結果は、「医師からは信頼されるが、コメディカルからは嫌われる医師」を選んだ人は46.9%、「コメディカルからは信頼されるが、医師からは嫌われる医師」を選んだ人は53.1%と、二分する形になりました。

年齢が高いほどコメディカルからの信頼を選ぶ割合が高まり、50代は57.5%、60代以上は60.2%を占めています。一方で20代と30代医師の過半数は、医師からの信頼を選びました。

※数値は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります

また、職位が上がるほど、コメディカルからの信頼を重視していることがわかります。院長クラス(正副含む)は59.5%、理事クラスは62.5%がコメディカルから信頼される医師を選んでいます。逆に、医長クラス、医員クラスを見てみると、ほぼ50%前後ずつに分かれており、現場に近いほど、医師からの信頼が重視されやすくなるようです。

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医師同士で信頼できる人材は「〇〇がある人」

診療科別では、医師からの信頼を重視するのは麻酔科(69.7%)、産婦人科(63.4%)、泌尿器科(62.2%)などで、理由としては「あくまで一番密に仕事するのは我々医師同士」「医師同士で信頼できる人材は技術がある人だと思う」(麻酔科)などが挙がりました。逆にコメディカルからの信頼を重視する医師の割合が最も多い診療科は循環器科(71.4%)で、消化器外科(62.5%)、耳鼻咽喉科(61.3%)が続きます。「コメディカルは患者と目線が同じ」 (消化器外科)、「診療はチーム」(耳鼻咽喉科)などの声が寄せられました。

※数値は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります

また、施設別では、最もコメディカルからの信頼を重視するのは、老健、介護医療院などに勤務する医師で、84.6%がコメディカルを選んでいます。福祉系施設では医師が1人体制の職場が多いことが影響していると想像できます。
医療機関では、病床規模が小さいほど、コメディカルから信頼される医師を求める結果となり、クリニックは60.7%がコメディカルを選びました。一方、唯一医師からの信頼を重視する人の方が多かった勤務先は、病院(400床以上)です。勤務先の医師数や、普段の医師コメディカルと仕事をする機会の多さ、密接度が関係しそうです。

※数値は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります

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「コメディカルからは信頼されるが、医師からは嫌われる医師」を選んだ理由は?

採用時に医師を評価する機会が多い部長クラスの回答で、コメディカルからの信頼を選んだ理由として多かったのは、「医師同士よりも一緒に仕事をする機会が多いため、コメディカルに嫌われたら業務に支障が出る」というものです。コメディカルに信頼されている医師は、周囲への配慮ができる医師という評価もありました。

※一部編集しているものもあります

医師同士よりも一緒に仕事をする機会が多い

  • コメディカルからの信頼なしにチーム医療は成り立たない
  • コメディカルからの信頼の方が病棟病院を運営する上では非常に大事
  • コメディカルとは必ず一緒に働かなければならないが、医師とは一緒じゃなくてもやっていけると思う
  • 医師は「お山の大将」的なところがあるので、お互いに信頼してなくても何とかなりますが、コメディカルから嫌われると業務に支障が出ます
  • クリニックはコメディカルスタッフの方が多いから
  • 少数の医師より多数のコメディカルに嫌われるほうが厄介

コメディカルの離職を懸念

  • コメディカルに辞められたら困ります。医師は嫌っても自分の城に閉じこもれますからまだマシ
  • 医師の替えは見つけやすいが、優秀なコメディカルは少ない

別の職種なので関係性の修復が困難

  • 医師での人間関係は、医師内で修正可能だが、コメディカルは直接の上下関係のある部署でないため、修正困難

コメディカルから信頼されている医師は周囲への配慮ができる

  • まわりのスタッフに気を配るひとのほうが、病院がうまく回るから
  • コメディカルから信頼されているのはすごいこと。コメディカルはよく人を見ている
  • かなり難しいが、コメディカルを大事にできる医師の方が、周囲への配慮ができる

「医師からは信頼されるが、コメディカルからは嫌われる医師」を選んだ理由は?

それでは、医師からの信頼を重視する理由は何でしょうか。
最低限身近で同じ職種である医師が優先という意見のほか、「医師とコメディカルは仕事内容や価値観が異なる」「コメディカルは周囲がフォローできる」などの声が挙がりました。
※部長クラス以上の医師の回答
※一部編集しているものもあります

まずは身近な同僚との関係が第一

  • あくまで一番密に仕事するのは我々医師同士です
  • まず身近の同僚との関係が大事
  • 医師からの評価が高くないと連携が取れないから
  • 医師から嫌われていることは、業務、あるいは、医師としての資質に問題がある人が多い気がする
  • 仲間とうまくやることが最低条件。コメディカルはその日によってメンバーも変わったりする

医師とコメディカルでは仕事内容や価値観が異なる

  • 医師の仕事内容は医師しかわからないので、医師から信頼される方が本物と思います
  • 医師とコメディカルは当然価値観が異なるものですので、どちらかといえば、まず同じ職種の人間とコミュニケーションを取れる必要があります
  • コメディカルの信頼は、誤解の可能性もあるので、医師から信頼されていれば、周囲の医師がコメディカルに対応することが可能と思う
  • 医師から信頼される=医療レベルが高い
  • 医師が信頼できないようでは、患者から信頼は得られない
  • 医者の信頼得られる人はゆくゆくコメディカルにも信頼得られるはず

コメディカルとの関係は周囲がフォロー

  • コメディカルはこっちでフォローするから
  • コメディカルには我慢してもらう

コメディカルとの関係性は医療に影響しない

  • コメディカルからの評価は医療する上で、関係がない
  • コメディカルと必要以上仲良くする必要はないと考えるため

医師からの信頼とコメディカルからの信頼のどちらを優先するか、意見が真っ二つに割れ、まさに“究極の選択”となりました。

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