【例文あり】採用効果を高めるためのオファー作法vol.3 ─「地方・慢性期寄り病院」×「負担軽減・内視鏡をしたい消化器内科医」編

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医療機関から医師への入職の誘いが日々届けられている、「M3Careerプライム」のオファー機能。しかし、実際にどのようなオファーが効果的なのでしょうか。 医療機関の採用支援を担当している曽根原愛乃氏(エムスリーキャリア・採用支援グループ)が、過去の成功事例をもとに、オファーのNG例と改善点を解説します。  (「M3Careerプライム」についてはコチラ
今回は、 地方の慢性期病院からのオファーで、勤務負担・診療内容を重視している消化器内科医師への事例です。

【目次】

医療機関とオファー対象

医療機関の立ち位置:地方の中小病院(慢性期病棟7割、回復期病棟3割)
オファー対象:消化器内科医師(加齢に伴い勤務負担を軽減したい、内視鏡は続けたい)

オファーNG例

※オファー内容は、過去事例をもとにした架空の設定です。
※各項目はM3Careerプライムでオファー記入できる項目です。

関連する募集

消化器内科

当医師へのオファーや当該診療科の医師募集背景を教えてください

消化器内科は当院の主軸の1つでありながら、現在は全て非常勤の先生で対応いただいている状況です。高齢化が進む地域の医療ニーズに応えるため、常勤医としてご活躍いただける先生を探しております。先生のご経験を活かせる基盤が整っておりますので、ぜひご検討いただけますと幸いです。

当医師に期待したい業務や診療内容を、貴院の地域での役割や機能とともにお教えください

ご高齢の患者さんたちは複数疾患を抱えていらっしゃるため、先生には患者さん一人ひとりに寄り添って、消化器を中心に、幅広い疾患に対して総合的な診療をお願いできますと幸いです。具体的な業務内容としては、外来や病棟管理、内視鏡検査・処置をお願いいたします。

当医師の希望条件に対して、アピールしたいポイントや条件などがあればご記入ください

病棟の患者さんはチーム体制で診ているため、各専門医の先生と相談しながら診療でき、お休みも取得していただきやすい環境です。アクセス面も良好で、〇駅から徒歩〇分、車通勤にも便利な立地ですので、通勤のご負担は少ないかと存じます。

想定提示年収

1600万円~

勤務日数

5日/週

当直

あり(月2回)

オンコール

なし

外来(コマ/週)

2

入院(受け持ち患者数)(件/月)

~10床程度

ご相談可能な事項やその範囲、検査・手術といった業務内容の具体的な提示があれば、ご記入をお願いします

未入力

NGポイント

曽根原愛乃氏(エムスリーキャリア・採用支援グループ):
必要項目が全て入力されている点や、勤務負担の軽減を図りたい求職者に対し休暇の取りやすさやアクセスの良さをPRしているのは良いと思います。一方で、今回のオファー対象は診療内容(内視鏡の継続)も重視されている先生なので、オファーの背景や業務内容について、より具体的に記載した方が興味づけしやすくなります。消化器内科医は内視鏡にこだわりをお持ちの先生が多いため、内視鏡検査・処置にまつわる実績や体制、お願いしたい業務はなるべく詳細に記載いただくことをお勧めします。

また、オファー段階で求職者の具体的な希望がわからない場合は、最後の「ご相談可能な事項」に、年収や勤務日数など相談・交渉の余地がある項目を記載しておきましょう。一言の記載が求職者に「この条件が交渉できるならマッチするかもしれない」という印象につながることも。見落としがちですが、意外と大切なポイントです。

改善例

関連する募集

消化器内科

当医師へのオファーや当該診療科の医師募集背景をお教えください

当院では、年間約〇件の消化器内視鏡検査・処置を行っており、消化器内科は主軸の1つとなっております。しかしながら、〇年に消化器内科医の先生が家庭のご事情で退職されてからは非常勤の先生方に全てご対応いただく状態が続いています。先生の内視鏡実施件数や、今後も内視鏡を続けていきたいというご意向を拝見し、ぜひ当院の消化器内科の中核としてお力を発揮していただけないかと思い、オファーいたしました。ご希望の土日休み、オンコール免除も実現可能です。先生がよろしければ、次期部長候補としてお迎えしたいと考えております。詳細は先生のご希望をふまえて相談させていただければと思いますので、ぜひ一度ご面談の機会をいただけますと幸いです。

当医師に期待したい業務や診療内容を、貴院の地域での役割や機能とともにお教えください

当院は〇〇という理念のもと、〇〇エリアの高齢者医療を〇年にわたって支えてきました。地域包括ケア病床ではポストアキュート・在宅からの受け入れを、療養病床では急性期治療後も引き続き医療提供の必要性が高い患者さんを受け入れています。
先生には、外来・病棟管理・内視鏡検査・処置を担っていただきつつ、内視鏡に関する業務のマネジメントを一部お願いしたいと考えています。内視鏡に関しては、検診及び一般の上下部内視鏡検査・手術を行っており、〇〇、〇〇、〇〇など十分な設備が備わっています。

入院患者の内科的疾患としては、〇〇、〇〇、〇〇、〇〇などが主です。病棟管理はチーム体制をとっており、他科の先生と相談しながら診療していただけます。また、看護師・薬剤師などコメディカルもベテランが多く、連携がスムーズです。周辺の医療機関では、〇〇病院などに急性増悪や高度専門医療が必要な患者の受け入れ先となっていただいています。

当医師の希望条件に対して、アピールしたいポイントや条件などがあればご記入ください

  • 土日休み、オンコール免除可能
  • 残業ほぼなし(先生方は大体〇時には帰られています)
  • 医師宿舎への居住(家賃なし)可能、転居の場合は転居費用支給あり
  • 単身赴任の費用支給あり(家賃・光熱費など)、帰省費支給あり
  • 通勤時、〇〇駅~当院間の送迎可能
  • ご面接時の交通費支給あり
  • テレビ電話等を活用した WEB 面談も対応可能

想定提示年収

1600万円~

勤務日数

5日/週

当直

あり(月2回程度)

オンコール

なし

外来(コマ/週)

2

入院(受け持ち患者数)(件/月)

~10床

ご相談可能な事項やその範囲、検査・手術といった業務内容の具体的な提示があれば、ご記入をお願いします

  • 給与額は業務内容(勤務日数/外来コマ数/受持ち患者数など)を考慮しご相談できればと思います。
  • 内視鏡のコマ数・検査数は先生の希望を伺いながら、調整させていただきます。
  • 当直には月1回につき年収ベースで〇万円のインセンティブあり。

●基本情報

  • アクセス:〇〇線・〇駅から徒歩〇分
  • 診療科目:内科、消化器内科、呼吸器内科、皮膚科、外科、整形外科
  • 病床数:〇床(地域包括ケア〇床・療養〇床)
  • 内科病棟は〇床程度(内科常勤医:〇名、在院日数:〇日程度、病床稼働:〇%程度)
  • 開設:〇年〇月
  • 理事長:〇〇先生(専門:〇〇科/〇〇大学)
  • 院長:〇〇先生(専門:〇〇科/〇〇大学)

●その他勤務条件・福利厚生など

  • ご勤務時間:〇時~〇時
  • 休暇:有給休暇(法定通り付与、有休消化率〇%※所属医師実績)
  • 夏季休暇:〇日
  • 学会参加費、交通費、宿泊費支給あり(年間〇回が上限)
  • 定年制度:65歳(再雇用制度あり)
  • 退職金:勤続〇年以上で、60歳までの確定拠出企業年金にて支給
  • カンファレンス・委員会への参加:業務時間内でお願いさせていただくことがございます
  • 生命保険:法人で民間の生命保険に加入しております

●消化器内科について

医師体制:消化器内科〇名(非常勤)、消化器外科〇名
※現在は消化器内科医〇名(非常勤)と外科医で内視鏡対応をしております。
※消化器内科に大学医局関連はございません。
実績(〇年度)
内視鏡検査(上部):〇件
内視鏡検査(下部):〇件
主な提携医療機関:〇〇、〇〇など

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改善のポイント

曽根原氏:
今回の改善ポイントは2点です。

1.求職者の重視するポイント(診療内容)は、特に情報を厚めに

改善例では内視鏡検査の内容や実施件数、設備、医師の体制など、求職者の関心が高い項目に関してかなり詳細に情報が盛り込まれており、求職者が診療内容や働き方をイメージしやすい内容となっています。

また、NG例では「期待したい業務や診療内容」が、総合診療に寄った内容となっていましたが、改善例では具体的な症例を挙げて総合診療のニーズがあることは示しながらも、消化器内科医としての専門性を維持したいという求職者の希望に沿って書かれています。勤務負担の軽減についても、実例をふまえしっかり記載されていますね。「慢性期なのでワークライフバランスについてはわざわざ書かなくてもわかるだろう」と思いがちですが、具体的な情報があればあるほど、求職者に対して興味付けがしやすくなります。

Vol.1・2と共通しますが、求職者の興味を引くには求職者が譲れない点、すなわち今回のケースなら「勤務負担の軽減」と「内視鏡の継続」をふまえて、“自院でなら何が叶えられるか”を具体的に示すことがポイントです。

2 . 他県希望医師へのオファーには、インセンティブを明記

今回は地方の医療機関ということなので、そのエリアを希望する候補者が少なかった場合、他県希望の求職者に対してもオファーをするケースが想定されます。その場合、競合の医療機関と差別化を図るためにも、赴任手当や交通費の支給などのインセンティブを可能な範囲で記載しておくことをお勧めします。可能であれば、「実際に〇〇から通っている先生がいます」など実例も盛り込めるとより説得力が増すでしょう。 インセンティブ例は以下をご参照ください。

  • 新幹線代支給
  • 高速代(ETCカード)支給
  • 転居費用支給
  • 住宅補助
  • 帰省費保証
  • 勤務時間の調整
  • 単身赴任の費用支給(家賃・光熱費などの法人負担)
  • 最寄り駅からのタクシー代支給
  • 送迎あり  など

もし希望条件の内容だけでは求職者像がつかめない、というときは、オファー内容に疑問点も明記いただければ、担当のコンサルタントから医師に確認し回答させていただきます。その他、オファーに関する疑問点などがありましたらお気軽にお問い合わせください。

オファーに関するお問い合わせはこちら 
(回答対象はプライムをご利用いただいている医療機関様に限らせていただきます)

曽根原 愛乃(そねはら・まな)
エムスリーキャリア株式会社 医師キャリア事業部 採用支援グループ
早稲田大学文化構想学部卒業後、損害保険会社に新卒入社。保険金サービス部に配属され、全国の法人・個人顧客への示談交渉と顧客満足度向上プロジェクトを担当。その後エムスリーキャリアに入社し、医師採用コンサルタントとして全国の医療機関の採用を支援。現在はカスタマーサポートチームにて新サービス「プライム」の運用改善と医療機関の採用支援を行う。

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