「ゴールは採用でない」医師採用で成果を挙げる事務次長が重視していること(後編)

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千葉県習志野市の津田沼中央総合病院は、求職者を匿名化した医師一覧から自院に合いそうな医師を選び、オファーするサービスをうまく活用し、5年間も医師が不在だった泌尿器科などに2人の入職を実現しました。

このように採用支援サービスを活用し、自院採用で成果を挙げている背景には、山村圭司氏(事務次長)の存在があります。医師採用を主導している山村氏が普段から心がけていることを伺いました。

前編はこちら:医師不在5年の診療科で採用を実現~求職中の医師に自らオファー

レスポンスは迅速に。リードタイムの長さは信頼の低下と比例する

津田沼中央総合病院の山村圭司事務次長

――貴院は、複数の医師紹介会社を活用しながら、さらに求職中の医師一覧を見て、自らオファーするサービスも活用しています。採用に関する業務量は増えているのではないですか。

毎週、新しい求職者の一覧が配信されてきますので、更新日の朝にはすべての情報を確認しています。当然ですが、その分、紹介会社にすべてお任せしていたときと比べると、処理する情報や業務は増えています。

――採用担当者は多忙なイメージがありますが、時間はどのようにつくっていますか。

病院の事務職、特に管理職は多忙だと思いますが、病院全体を考えたとき、医師の採用は優先度の高い分野だと思うんです。医師がいないと、病院は運営できないし、収益を上げられませんから。その医師の採用活動がままならないくらい多忙なら、どうやったら採用の時間を作れるかという視点で、業務改善を進めた方がいいと思います。私自身、採用活動に専念する時間は取れていますが、それでも業務を効率的に進めるためにはどうするべきか常に考えています。

――採用担当者として、普段から意識していることは何ですか。

重視しているのは“リードタイム”です。紹介会社から問い合わせをいただいてからレスポンスにかかる時間は極端に短くするようにしています。リードタイムの長さと、信頼の低下は比例すると思っているので、忙しいときでも電話は極力出るようにしていますし、会議などで出られないときは、すぐに折り返します。院内を歩いているときにPHSで問い合わせをいただくことも多いのですが、その場で返答できるものはその場で。即答できないものについては、いつも胸ポケットにいれている付箋にすぐに書いて忘れないようにしています。 今は医師の採用活動に専念できているのでいいのですが、今後ほかの業務も主体的に担うようになったら、今のレスポンスの速さは維持できないかもしれません。ですが、それでもできる限り、リードタイムは短くしていくと思います。採用活動に限らず、仕事全般に言えることですが、迅速で確実な情報提供は非常に重要です。

ゴールは採用ではなく、長く働いてもらうこと

――信頼されるために何ができるか意識しているのですね。

そうですね。医師採用は、ただ採用できればいいわけでなく、いい先生に長く働いてもらえることを目指しています。レスポンスの遅さを理由に医師や紹介会社の信頼をなくしたり、ほかの病院に決まったりしたら、医師は採用できません。

レスポンスが早いとは、つまり密にコミュニケーションをとることなんです。レスポンスが遅いと、仮に面接して内定受諾まで進んでも、医師も私たちもお互いに不安を解消できないままになりがちです。いざ勤務が始まってもさまざまな齟齬が生じ、結局すぐにやめてしまった、ということになりかねません。そうなるとまたイチから医師採用の活動を始めなければならないのです。長い目でみると結局その方が、業務が増えてしまいます。

――医療機関にとって、これからの医師採用に必要なものは何だと思いますか。

医師の採用で大事なのは、根本的にはネットワークだと思っています。

紹介会社とのネットワークも必要ですが、それ以上に重視しているのは院内に勤めている医師からの紹介ですね。今後、医師全体の数が縮小し、働き方改革も進んでいく中で、採用はますます厳しくなるでしょう。そういうとき、医師の世界のコネクションはやはり強いです。紹介会社経由で採用した先生であっても、長く勤めていただき、ほかの医師を紹介してもらえるくらい、当院の病院に愛着をもっていただきたいです。 引き続き、求職者一覧へのアプローチ、医師紹介会社、勤務医師からの紹介などの複数チャネルで採用活動を進めていきたいと思います。

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