クリニックでは、医師の採用に成功するかどうかが、経営に大きな影響を与えます。
急遽医師を採用する必要が出てきたり、複数施設での採用を同時に進めなければならなかったりと、クリニックならではの採用の悩みも多いのではないでしょうか。
そんなクリニックの医師採用担当者からのよくある質問に、採用支援コンサルタントがお答えします。
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目次
Q. 内定通知後の辞退や、内定受諾後の入職取りやめを防ぐ方法はありますか?
回答者:エムスリーキャリア 採用支援コンサルタント
A. 医師の採用活動は、内定を出してからも油断は禁物です。医師への内定通知後、医師からの内定受諾後それぞれの段階で、クリニックが留意するポイントをお伝えします。
医師への内定通知後に注意するべきこと
医師の転職活動は2~3求人に応募し、比較検討して入職先を決めることが一般的です。そのため、クリニックが医師に内定通知を出した後、その医師が受諾する確率は40~50%程度と思っていただいていいでしょう。
内定通知後の辞退理由
内定通知後のよくある辞退理由としては、以下のものが挙げられます。
- 内定先の環境や提示された条件が希望に満たない
- 他の候補先の方が希望に合っていた
- 退局など現在の勤務先の退職が難しい
- 家庭の事情(介護、育児、家族の反対など)
ただ、内定を受諾するかどうかはあくまでも医師の選択になります。内定を出してクリニック側にできることは多くはありません。もしその医師に入職してほしい場合は、まずは選考中に医師の意向や希望条件をしっかり確認すること、そしてそれらにクリニック側がどれだけ応えられるかを、面接や内定通知の際に医師に明確に示すことが重要です。
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医師の内定受諾から入職前に注意するべきこと
医師が内定を受諾してから、入職取りやめとなるケースもまれに起こります。入職取りやめをできるだけ防ぐために、クリニック側に注意していただきたい点があります。
まず、クリニック側として最もNGな行動は「内定受諾後に、勤務内容や待遇などの条件を変える」ことです。
内定時と条件が変わったら医師は不信感を抱きますし、「約束と違う」ということになり、入職を拒否されても仕方ありません。もし入職してもらえたとしても、早期退職につながりかねません。
勤務内容や待遇などの条件は、求人を出す時点、最低でも内定通知を出す段階までには、院内でしっかり調整を済ませ、医師に明示してください。職業安定法でも、当初示していた労働条件を変更する場合は、変更内容について可能な限り速やかに明示しなければならないとされています。
また、「内定受諾後の医師とのコミュニケーション」も大切です。
人材紹介会社を利用している場合は、雇用契約書締結後に、医師と医療機関が、直接連絡を取りあえるようになるケースが多いです。雇用契約書締結後は、クリニック側から医師に対して、できるだけ早い段階で連絡し、挨拶や内定受諾のお礼などをしましょう。その後も、特に入職までの期間が長く空く場合は、入職準備の手続きなど、機会を見つけて連絡を取るようにすると安心です。
また、退局前・退職前の医師の場合は、退局・退職ができたかどうかも気になるところかと思います。医師に連絡を取る機会に合わせて確認してもいいですが、何度も確認するのはお互いに負担になると思います。人材紹介会社を通じての入職であれば、コンサルタントを通して確認することをお勧めします。
無事、医師が入職した後も、早期に離職されてしまっては、採用までの労力や費用が無駄になってしまいます。
入職した医師に対するサポート体制を整えることで、高いパフォーマンスの発揮や、早期退職の防止につながります。
医師の定着支援の具体的な施策については、以下の記事を参考にしていただけると幸いです。
医師採用は、内定や入職がゴールではありません。貴院が求める医師が貴院を選んで入職し、長い期間活躍できるように、効果的な採用活動や定着支援を進めていきましょう。
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