クリニックでは、医師の採用に成功するかどうかが、経営に大きな影響を与えます。
急遽医師を採用する必要が出てきたり、複数施設での採用を同時に進めなければならなかったりと、クリニックならではの採用の悩みも多いのではないでしょうか。
そんなクリニックの医師採用担当者からのよくある質問に、採用支援コンサルタントがお答えします。
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Q. クリニックで医師を募集する場合、採用活動にはどの程度の期間を見積もっておけばいいのでしょうか?
回答者:エムスリーキャリア 採用支援コンサルタント
A 人材紹介会社(紹介会社)を利用する場合、クリニック・病院に関わらず、入職してもらいたい時期の半年から1年前までには採用活動を始めることが理想的です。
エムスリーキャリアを例に挙げると、医師が求人を検討してから入職の意思を決定するまでにかかる一般的な期間は3カ月程度です。「それなら、採用活動を始めるのも3カ月前でいいのではないか」と思われるかもしれませんが、医療機関が紹介会社に求人を出しても、その求人がすぐに医師に提案されるとは限らないということに留意していただきたいです。
紹介会社には、多数の病院やクリニックから求人が集まります。そのすべてが医師に提案されるわけではありません。あくまでも、医師の希望条件に合った求人が提案されますので、“医師に提案される求人”になる必要があります。そのためには、自院の強みやアピールポイントを、紹介会社のコンサルタントに理解してもらうことが重要です。
また、求人を紹介会社に預けてしばらくしても応募がない場合は、その原因を考え、対策を取る必要があります。たとえば、同じエリア・診療科の他院求人と比較してみると、勤務時間や待遇などが不利だということがわかり、医師の応募を増やすために求人の条件自体を見直すクリニックもあります。
「紹介会社からの紹介がない」とお悩みなら、お薦めの採用手法があります
医師採用の理想的なスケジュールとは
紹介会社を利用して医師を採用する場合の、理想的なスケジュールを見てみましょう。
貴院が翌年4月には医師に入職してもらいたいと考えているとします。
一般的には、医師は退職までに現職との引継ぎ期間を設けることが多く、それには最短でも3カ月~半年かかります。退職交渉をはじめるのは、就任先が決定した後であることも多いため、逆算して考えると、当年4~5月ごろには求人票を紹介会社に預けて、様子を見ながら求人内容をブラッシュアップし、5~6月ごろには自院の求人が提案される状態になっていると安心です。そして、7~8月ごろには医師と面接できていると、スムーズな採用活動と言えます。
とはいえ、クリニックの場合は、急に医師の欠員が決まり、急いで採用をしなければならないという、いわゆる“急募”が多いかと思います。前述のスケジュールで進められそうなら、急いで準備を進めてください。もしもスケジュールから外れてしまう場合は、紹介会社に相談して見通しを立てるのがいいでしょう。いずれにせよ、可能な限り速やか、かつ、早めに採用活動を始めることをお勧めします。
また、数年後に分院立ち上げを計画している場合など、余裕を持って採用活動が進められるなら、求職者が多い時期を狙って採用活動を始めるのも一つの手です。例年、医療機関の人事方針が示される秋頃以降に転職希望者が増え、12~1月がピークになる傾向にあります。ただ、この時期は医療機関も次年度に向けて採用活動を本格化しますので、競合も多いことは念頭に置いておきましょう。
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求人を出す前にどのような準備をされていますか?
まず大切なのは、自院の立ち位置を把握し、競合と差別化できる
アピールポイントを見つけることです。情報をしっかりとリサーチをした上で、戦略的に採用活動を進めていきましょう。
【資料の主な内容】
- なぜリサーチが必要なのか
- 求職者のニーズ
- 競合の状況
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